杉村太蔵発案・企画のテニス大会を開催 地方創生への思い 手本はホノルルマラソン
■優勝目指し、自身も競技へ
こうした多くの地元企業などの協賛により開催されたマルトモ杯タイゾー毎日テニスオープン。 大会の出場者にも工夫が凝らされている。コートに目を向けると参加選手はみんな男女のペアになっている。タイゾーオープンは、現在では数少ない男女混合=ミックスダブルス専門の大会なのだ。 それだけではない。参加ペアの年齢にも特徴がある。合計年齢が80歳以上でなければならない全世代の部というクラスを作ったのだ。 杉村さん 「テニスの一つの特徴は老若男女が本当に楽しめるスポーツなんです。年1回、松山に来ていろいろな世代の方々とテニスの仲間を通じて生涯スポーツを普及していきたい」 杉村さんは今回プレーヤーとして試合にも出場した。ペアを組むのは、ウィンブルドンなどの4大大会の出場経験がある元プロ選手の長野宏美コーチ(53)だ。 16組が4つのグループに分かれ、総当たり戦を行い、1位のペアが準決勝に進出する。 杉村・長野ペアは安定感のあるコンビネーションを見せた。1試合目と2試合目はなんと相手に1ゲームしか取らせない圧勝。迎えた3試合目。この試合も勝利し、見事3連勝。準決勝へと駒を進めた。 3試合目で対戦した高田昌幸・恵子夫妻は大阪からの参加で年齢の合計は118歳。ペアを組んでおよそ30年だという。 高田夫妻 「本当に楽しいテニスをさせていただきました。お忙しいなかで本当によく動いていらっしゃいますし、記念になりました」 翌日行われた準決勝。対するのは菅・平山ペア。菅亮輔選手は偶然にも杉村さんの大学時代の先輩だ。 試合は杉村さんのサービスゲームからスタート。序盤、なかなか調子が上がらなかった杉村・長野ペアだったが中盤から巻き返す展開になった。試合は1ポイントを争う大接戦に。しかし、惜しくも準決勝敗退となった。 閉会式。選手たちの健闘をたたえたのは松山東高校の吹奏楽部。地元の人と選手との交流がこうしたスポーツイベントでは重要だとの思いから招かれたという。 杉村さん 「また来年も松山で会いましょう。どうもありがとう」