池江公表の白血病を過去に克服した元NBAスターとプレミアサッカー選手がいる「ポジティブに考えよう」
サッカー界では、ブルガリアのスティリアン・ペトロフがプレミアリーグのアストン・ヴィラFCに所属していた2012年3月に急性白血病と診断された。 アストン・ヴィラFCは、闘病中のペドロフをチームに在籍したままの状態にしてサポート。プレシーズンのトレーニングの初日は、ペトロフの誕生日でもあったため、ペドロフはチームメートとともに誕生日を祝っている。 2012年の8月に白血病は寛解したが、2013年5月に現役を引退すると発表した。 2013年9月に同じ病気の人をサポートするためにペトロフは、「スティリアン・ペドロフ・ファンデーション」という基金を作った。設立時のメッセージが基金のホームページに掲載されている。 疲労感があったが、最初はそれを深刻に考えていなかったという。 「ヴィラの選手としてアーセナルとの試合で90分間プレーした。その後でとても疲れた感じがした。でも、深刻なことではないと思っていた。だから医師に診断されたときはとても大きなショックを受けた」 しかし、ペトロフの決断は早かった。 「幸運なことに僕はすぐに決断を下すことができ、すぐに治療を開始することができた。僕の白血病はいま寛解している。僕は強度のある治療法を終了した。今からは2年の予定で緩やかな治療を受ける。僕は今、とてもラッキーだと感じている」 そして、こうも続けた。 「このクレイジーな出来事により人々の心と触れることができた。僕はこれをポジティブに考えようと思っている。これからの僕の人生の最大の挑戦となる」 それが基金設立の意義だという。 ペトロフは2014年秋には地域リーグで現役復帰。2016年にはトップリーグでの本格復帰を目指して、ヴィラのU23でトレーニングをし、2016年7月には4年ぶりのアストン・ヴィラの試合に出場した。現在はコーチとしてもサッカーに関わっている。 両者ともに、医師を信頼し、多くの人々に支えられる中でプロのアスリートの強さを見せて治療を続け白血病に立ち向かった。現在は同じ病気と診断された多くの人たちの役に立ちたいと願い、サポートや啓蒙活動に励んでいる。彼らは、池江の回復を心から願っているだろう。