日本ヘビー級王者・但馬ミツロが12・21静岡で再起戦 パーソナルフィジカルトレも開始「最初は赤ちゃんレベル」
「ボクシング・3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日、ツインメッセ静岡) 【写真】目がギラギラ 再起戦へ向かう王者 日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(30)=亀田=が、ロスメン・ブリトー(34)=ベネズエラ=を相手にヘビー級8回戦で再起戦を行うことが27日、発表された。 但馬は今年3月31日に行われたブリッジャー級8回戦で、プロ入り後初のダウンを奪われて判定負け。11戦目にしてプロ初敗北を喫した。 亀田興毅ファウンダーは「前回の敗戦からどのくらい変わることができているか、リングの上で皆さまに見ていただければと思います。ミツロのポテンシャルは相当高いことは分かっています。あとはそのポテンシャルを発揮できるような練習をして、試合で出すだけだと思います。この試合から世界を目指して再スタートします」と、但馬への期待を語った。 ブリトーの戦績は12戦11勝(9KO)1敗。31歳でプロデビューし、11連勝を飾ったが、今年9月にプロ初黒星を喫し、こちらも再起戦となる。193センチの長身で、長いリーチを生かした左右のロングフックでダメージを与えていく右ボクサーファイターだ。 但馬は前戦を「前回の試合では1ラウンドは自分のペースでできましたが、2ラウンドにダウンを奪われ、試合展開が一発で変わってしまいました。改めて重量級の一発は本当に危険であることを知りました」と振り返り、再起戦に向けて「今後も自分より身長が高い選手との対戦が続くと思うので、しっかり対策をして試合に臨みます。重量級の迫力を感じてもらえるような魅力的な試合をできればと思います。久しぶりのリングを楽しみたい」と意気込んだ。 また、興毅氏の紹介で、兵庫・夙川の『BLITZジム』でフィジカルのパーソナルトレーニングを始めたことを明かし、「初めてマンツーマンのトレーニングでハードな練習に取り組めています。トレーナーの方には最初は『これは赤ちゃんレベルだな』と言われるぐらいのフィジカルで自分のフィジカル能力の弱さを感じましたが、6カ月間のトレーニングで持ち上げる数値も最初から比べたら80キロくらい重い重量が上がるようになっています。並行して行っているスタミナ面のトレーニングでも追い込めているので、フィジカル全体でレベルアップしていると思います」と、肉体改造を実感しているという。 興毅氏は「肉体のベース作りから始めないといけなかった。今は徐々に身体も変わってきて、ようやく赤ちゃんが『ヨチヨチ歩き』できるようなレベルになったところ」と辛口だが、「ベースができてきたので、これからはよりハードな練習ができる。そうなればあとは強くなるだけ」と進化に期待していた。