歯科医の傍ら、50代女性が幼い頃からの夢だったバレエで全国3位 福井県
バレエを愛する30代以上の女性による全国コンテスト「マダムバレエグランプリ」で、福井県福井市の歯科医、前田由貴恵さん(58)が50代の部3位に輝いた。歯科医として治療に従事する傍ら、幼い頃から夢だったバレエの練習に励み、4回目の挑戦で入賞をつかんだ。県内から出場の3位以内入賞は初。 前田さんは小学生の一時期まで、バレエを習っていた。50代になって友人と趣味の話をした際、再びバレエに取り組みたいという思いが芽生え、市内の大人向けスタジオに通い始めた。数カ月後、初舞台に立つと「これがやりたかった。大事な忘れ物を取りに来た気持ち」になったという。 練習は診療を終え午後8時から始まる。「舞台に立てる喜びの中から、目標が浮かんでくる」と週3日、練習を楽しむ。習ったことや演目について記したバレエノートは10冊以上になった。 同コンテストはバレエスタジオの指導者らで構成する大人バレエ協会が主催。大人になってからバレエを始めた人が、自由に参加し舞台に立てる。10月下旬に東京であり、全国から年代別の3部門に115人がエントリーした。表現力などを海外バレエ団に所属していたダンサーらが採点。各部門で上位8人と奨励賞が表彰された。 50代の部には全国から48人が参加。前田さんは「ライモンダ夢の場より ライモンダのバリエーション」を披露。「役作りから取り組み、練習してきたことを本番で集中して表現できた」と前田さん。指導する女性は「こつこつやったことが評価され良かった」とたたえた。