イラン核交渉責任者交代 米制裁解除見通せず
【テヘラン共同】イランの国防、外交の政策全般を統括する最高安全保障委員会(SNSC)が今年3月、バゲリ外務次官(当時)が務めていたイラン核合意再建交渉の交渉責任者の役割を解き、後任にシャムハニ前SNSC事務局長を任命していたことが26日、分かった。政府高官が共同通信に明らかにした。 停滞する核交渉の立て直しを図る狙いとみられる。バゲリ氏は交渉チームにとどまるが権限を失い、降格となる。米国の制裁が解除される見通しがない中、SNSCはバゲリ氏を責任者として適任ではないと判断した。 シャムハニ氏はSNSC事務局長として昨年、中東の大国サウジアラビアと国交正常化を実現した立役者。