ダウンの“あるある問題”を解消! ゴールドウイン渾身の「3D BOX BAFFLE DOWN」のスペックとは
ーアウトドアカテゴリのダウンで、フードにもダウンを採用しているのはなぜでしょうか? アウトドアでヘルメットをかぶったときに、寒さを感じやすい耳を守ったり、首から冷気が入り込むことを防いだりするためです。
また、止水ファスナーを使っていますが、風が通ってしまうことがあるため、シャットアウトできるように前立ての部分にもダウンを使っています。
構造の改良でヒートロスが21%軽減、保温性が7%アップ
ー実際に3D バッフル ダウンにすることで、どのぐらい暖かさが変わるのでしょうか? 通常のダウン生地とバッフルダウン生地で、保温力の違いをテックラボで測定したところ、同じダウンの量でヒートロスが21%軽減され、保温性が7%が上がることがわかりました。
弊社のダウンは、もともとリサイクルダウンや環境に配慮されたフローで採取された毛を使っていますが、さらに7%少ないダウン量で同じ暖かさを出せるので、環境にもやさしいダウンジャケットになっています。
ー実際に着てみると見た目よりも軽くしなやかですね。 ライフスタイルではビジネスカジュアル用のダウンも用意しているのですが、そちらは光電子ダウンという、体温の輻射熱を循環するダウンを使っていて、暑くなりすぎないのもポイントです。 特にタウンユースでは、電車内などではダウンだと暑すぎることがありますが、そういうときでもオーバーヒートしない設計になっています。
ーダウンジャケットの今後の展望を教えてください。 3D BOX BAFFLE DOWNは、ダウンだけでなく中綿のアイテムも含めて、FWシーズンのアイコンにしていきたいと考えています。たとえば今シーズンのゴールドウインゼロでは、3D BOX BAFFLE DOWNを表地にして、デザインとして落とし込んだアイテムも発表しています。 また最近は暖冬傾向が続いているので、もう少し薄手のミドラーダウンや、ダウンシャツのようなアイテムの需要が増していくことが考えられます。なので、今後はダウンジャケットだけでなく、アイテム属性が異なるところへの水平展開も視野に入れていきます。 ジャパンメイドの高い技術力により、デザイン性、着心地、保温性を兼ね備えた新時代のダウンテクノロジー構造が、今後どんなアイテムに採用されるのか。楽しみにしたい。