サッカー日本代表ワールドカップベスト8のカギは久保建英と鈴木彩艶 福田正博がふたりに期待する理由
【サッカーで勝負を決めるのは、ゴール前の選手の力】 リオネル・メッシも、バルセロナでデビューしてから数年はゴールを決めるタイプではなかった。それが21歳で臨んだ5シーズン目で23得点をマークすると、翌シーズンは34ゴールでリーグ得点王。FKでも数多くのゴールを決めるようになった。ラ・リーガでのシーズンを重ねるなかでフィジカル強度やパワーが増し、持ち前のスピードとテクニックをシュートに生かせるようになったからだ。 フィジカル強度やパワーが備わってきた久保建英がキックのコツをつかみ、得点に直結する選手へと進化を遂げることができれば、日本代表は間違いなく一段も二段も上のステージに行けると思う。 サッカーで勝負を決めるのは、攻撃でも守備でもゴール前の選手の力によるところが大きい。久保建英は2001年生まれの23歳、鈴木彩艶は2002年生まれの22歳。サッカーは年齢でやるものではないが、まだまだ成長途上にある両選手が、ここからの1年半で飛躍的に進化する可能性は大きい。1年半後のワールドカップに向けて彼らが歩んでいく日々に注目していきたい。
text by Tsugane Ichiro