今季公式戦に初出場し、安打を放ったソフトバンク育成の山本

　◆ウエスタン・リーグ　ソフトバンク0―6オリックス（11日、タマスタ筑後） 　ソフトバンクの育成3年目、山本恵大外野手（24）が、今季公式戦初出場し安打を放った。「3軍でやってきたことを、2軍で出せたので良かった」と汗を拭った。 ■高々蹴り上げた脚！人気俳優が美フォーム始球式【写真】 　「2番左翼」でフル出場。初回は四球、3回1死の2打席目で、オリックス齋藤響介のフォークを中前に運ぶ安打を放った。「安打が欲しかったので、ガツガツいったらカーブ2球で追い込まれてしまった。まずいぞと思ったけど（3球目に）粘り強いバッティングができた」と振り返った。 　8回は1死で打席が回ってきた。山崎颯一郎の真っすぐを振り抜き、本塁打かと思わせる大飛球を放ったが、逆風で戻され中飛に終わった。「風に負けた。でも手応えは良かったので、今後も続けられれば」と笑った。 　打撃の飛距離が魅力の左打者。昨季は左膝に不安を抱えながらプレーし、9月に手術をした。リハビリを終えて、今年3月から実戦復帰。4月のファーム非公式戦では14試合では打率4割3分8厘、長打率は5割8分3厘、出塁率も5割を超えた。 　満を持して上がってきたが、2軍にいるのは12日までの予定。練習前、松山2軍監督にあいさつに行くと、スタメンを言い渡された。「明日（12日）は雨予報なので、今日しかない」と思い、試合に臨み、結果を残した。松山秀明2軍監督も「本当にシュアなバッティング。最後の当たりもよかったし、内容は本当によかった」とうなずいた。 　「また2軍に呼ばれたら結果を出せるように、3軍でコツコツとやっていく」。山本は覚悟を持って、さらにバットを振る。（浜口妙華）