“パーカおじさん論争”妹尾ユウカ氏、55歳の歌手・森高千里は「オバサンになってない」
Supremeを着ているおじさんは「キツい。アホそう」
コラムニストの妹尾ユウカ氏による「パーカおじさん論争」がSNSを中心に激しい議論を巻き起こしている。一連の論争は、単なる服装の選択にとどまらず、現代社会における「おじさん差別」の問題にまで発展。実際のところ、若い女性はおじさんの服装に対してどのような考えを抱いているのか。妹尾氏と同年代の女性に騒動への率直な感想を聞いた。 【写真】「全サイズ売り切れ」7万円超えの最強の衣服・ジップアップパーカ 妹尾氏は今月6日に公開されたYouTubeチャンネル「新R25」で、ビジネスシーンにおけるパーカ着用について「40歳近くになってパーカを着ているおじさんはおかしい」と批判。“パーカおじさん”に対し「デブじゃないですか?」「無知じじいは終わり」と暴言を吐き、「Supreme(シュプリーム)を着ているおじさんはキツい」と切り捨てた。 一方で、「素敵なおばさん」の例として55歳の歌手・森高千里を挙げ、美容への投資が若さを保つ鍵だと持論を展開。「森高さんってオバサンになってない。まず脚とか。ちょっと恥ずかしそうにしてるのがかわいい」と若々しさを賞賛した。 この発言を受け、多くの著名人が反応。実業家の堀江貴文氏は「おじさんがパーカーを着るなとか、若い子と交流するなとか言うのはエイジハラスメントじゃないですかね!! 若い女性がおじさんのことをdisるのは許されるんですかね? 逆の場合はものすごく批判されるのに! 正直、めちゃくちゃ腹が立ちますね。この女性」と自身のSNSで猛反発を示した。匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)氏は「こういうタイプの人に寄って来て欲しくないので、パーカーを着ることでお互いに幸せが訪れると思うおいらです」と皮肉交じりにコメント。その後、防弾チョッキや防刃チョッキに使用される繊維で作られた「燃えにくい、切れにくい」最強のパーカを自身のブランドから発売、即完売するという現象も起こった。 ネット上の反応もさまざまだ。「おじさんにも好きな服を着る自由がある」「偏見の押し付けでは?」と“パーカおじさん”を擁護する声が上がった一方で、「年齢に合ったファッションも大事では?」「40代おじさんがパーカーだめだとしたら、50代おじさんは何がだめになるんだろ」という意見もある。 一連の論争について、妹尾氏と同世代の女性たちはどんな考えを持っているのか。30代女性は「年齢や性別で服装を制限するのは自由を奪う。好きなものを着ればいい」と前置きしつつ、「騒動になってから街行く人のファッションを意識的に見るようになったら、特に大学生とかがコートの下にフード付きの洋服を着てる人が多いなと感じました。パーカと一言で言ってもいろんなデザインや柄があるので、おしゃれだと思っています」と話した。 また、女性のパーカ着用については、「ジョギングやウォーキング、ジムなどの運動時に動きやすい」「旅行や機内でリラックスできるアイテム」と利便性を評価。デザインの豊富なパーカは「カジュアルでありながら上品なコーディネートも楽しめる」として、おしゃれなアイテムという印象を持っていると語る。 一方、男性たちも身だしなみには気を配っているようで、ある40代男性は「清潔感を意識している」。散髪は「8000円弱の床屋で2か月に1回」、服装は「まとめて買うから、月当たりにすれば1~2万円くらい」と身だしなみにかける懐事情を明かす。 近年では、“おじさん差別”を巡る炎上がたびたび発生している。今年8月にはフリーアナウンサー・川口ゆりが「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど、夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる」と男性の体臭に関する投稿を行い、事務所との契約を解除されるという事態に至った。9月の総裁選では、モデルのトラウデン直美が立候補者のポスターを「おじさんの詰め合わせ」と表現し物議を醸した。 また、フジテレビの新人の上垣皓太朗アナが番組内でTシャツ姿を披露したところ、共演者から「似合ってないね~」とイジられる場面があり、これが“ルッキズム”として批判を集めたことも。他にも、大手焼肉チェーンの牛角で行われた女性限定の半額キャンペーンが、男女差別だと炎上するなど、男性に対する揶揄や偏見も大きな問題となっているようだ。
ENCOUNT編集部