G・クルーニーにK・ペリー、A・グランデも…カマラ・ハリスを“激推し”する「ハリウッドの裏事情」
ジョー・バイデン大統領(81)が大統領選から撤退を表明し、民主党の新候補者としてカマラ・ハリス副大統領(59)を推薦してから、ハリウッドスターや歌手などが相次いでハリス氏支持を表明してる。共和党の候補トランプ前大統領(78)と互角の支持率を獲得しており、注目されている。 【写真】ジョージ・クルーニーは17歳差で最高は44歳差…海外セレブ「年の差カップル」 歌手ケイティ・ペリーは、バイデン氏が撤退を表明し後任にハリス氏を推薦したというニュースが流れた数時間後に、自身のインスタグラムにハリス氏とのツーショット写真などを投稿し、 《彼女は私たちの国をより良くするために努力を惜しまないタイプです。選挙日まで3ヵ月を切った。やりましょう、みなさん》 と呼びかけた。 歌手のビヨンセは、彼女のヒット曲『フリーダム』をハリス氏の選挙キャンペーンで使用することを許可して、ハリス氏支持を示した。 またニューヨーク・タイムズに「バイデン氏では勝てない」とバイデン氏の大統領選からの撤退を勧告する寄稿をした米俳優ジョージ・クルーニーは、米CNNに声明を寄せて、 「私たちは皆、ハリス副大統領の歴史的な挑戦をサポートするためにできる限りのことをしたいと思っています」 とハリス氏支持を表明している。 さらに『エブリシング・エブリウェア・オール・アットワンス』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティスは、 「彼女は信頼された人物であり、女性の権利と有色人種のための熱烈な擁護者であり、彼女のメッセージは、国家が大きく分裂している今、アメリカにとっての希望と団結のひとつです」 と熱烈に支持を表明した。 ほかにも、『スター・ウォーズ』シリーズのマーク・ハミル、歌手のアリアナ・グランデ、歌手デミ・ロヴァート、歌手ジョン・レジェンド、ラッパーのカーディ・B、歌手で女優のバーブラ・ストライサンド、歌手で女優のシェール、アーノルド・シュワルツェネッガーの元妻でジャーナリストのマリア・シュライバー、映画監督のスパイク・リーなどが続々とハリス氏支持を表明。ハリス氏を民主党の大統領候補として一本化する流れを急速に作るきっかけになった。 「米CNNによると、ハリス氏の出馬表明からわずか1日で8100万ドル(約125億円)の選挙資金が集まった。さらに、1週間で2億ドル(約300億円)集めたそうです。 ウォール街の大口献金者からの支持を急速に集めているといわれる一方で、ハリウッドスターや歌手などエンタメ界からの莫大な献金もあったとみられています」(女性誌記者) もともとハリウッドには民主党支持者が多いことで知られるが、ハリス氏の強力な“ハリウッド人脈”が浮上している。 ハリス氏は、サンフランシスコの地方検事を経て、’10年にカリフォルニア州司法長官に就任。’16年に民主党の上院議員に当選し、’20年にバイデン氏が大統領選でトランプ氏に勝利し、女性として、アフリカ系アジア人として史上初の副大統領になった。 「米誌『Vanity Fair』によると、ハリス氏は地方検事時代の1994年以来、ディズニー・エンターテインメントの共同会長で、現在のウォルト・ディズニー社のエンターテインメント部門のトップであるダナ・ウォルデン女史を含む多くのハリウッドのセレブと親交を深めてきたそうです。 ’14年にはロサンゼルスのエンターテインメント業界の弁護士ダグ・エムホフ氏と結婚。ハリス氏がエムホフ氏と出会ったのは、ハリス氏の親友で、映画監督のレジナルド・ハドリンの妻クリセット・ハドリンがセッティングした“ブラインド・デート”だったそうです」(前出・女性誌記者) ちなみにブラインド・デートとは、簡単に言えばライト感覚な“お見合い”のようなもの。副大統領になったとき米国初の「セカンドジェントルマン」(副大統領の夫)になったエムホフ氏と結婚したことで、さらにハリウッド人脈を深めたハリス氏。現在、夫は弁護士の仕事を辞め、妻を支援する活動をしている。 そして、ショーン・ペン、クリス・ロック、チャック・ローレ、ノーマン・リア、シェリー・ランシング、ユニバーサル会長のドナ・ラングレーなどの“超大物”ハリウッド人脈を築いていったといわれる。 ミュージシャンのチャーリー・XCXはXで 《カマラはBrad》 とコメント。 「Brad」は“悪ガキ”という意味だが、「周囲に流されないカッコイイ女性」としても使われるという。「Brad」はチャーリーの最新アルバムのタイトルにもなっている。 またハリス氏が踊ったり笑ったりする動画がTikTokで拡散されるなどの現象もZ世代の間で広がっている。若者に影響力のあるハリウッドスターやミュージシャンらの支持、そしてSNSでのカマラ現象の拡散は、トランプ氏の大きな脅威になりそうだ。 バイデン氏の高齢不安問題が報じられ、トランプ氏暗殺未遂事件の直後は「ほぼトラ」状態になっていた大統領選が、ハリス氏の登場で支持率は互角に戻ったといわれている。 “熱烈支持者”が推すトランプ氏vs.「強力なハリウッド人脈」を誇るハリス氏の闘いは、11月の大統領選へ向け、ますます激しさを増しそうだ――。 文:阪本良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長)
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