タイソンが救急治療で試合中止の声も、なんとライアン・ガルシアがジェイク戦に名乗り
7月20日(土・現地時間)米国テキサス州で復帰する、元プロボクシング世界ヘビー級王者マイク・タイソン(57=米国)は28日、搭乗していた飛行機内で体調不良に。救急医療を求める事態となり、対戦するジェイク・ポール(27=米国)との開催も危ぶまれる事態となった。タイソンは過去にも坐骨神経痛による車椅子姿も目撃されており、健康に不安の説もある。 そこへ元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(25=米国)が、代役としてまさかの名乗りを上げ、話題になっている。 【フォト・動画】タイソン、実は坐骨神経痛!過去には杖をつき歩く姿…現在のタイソンのボクシングの動きも タイソンは27日、マイアミからロサンゼルスへ向かう飛行機の到着30分前に、吐き気やめまいを訴え、緊急医療を求める事態に。着陸後、救急隊員が乗り込み治療を行った。 タイソンの広報担当者によると「腫瘍が再発したため」で現在は容体は安定、問題はないと説明した、 しかしこれを受け、著名なボクシングマッチメイカーであるリック・グレイザーや、元世界王者バリー・マクギガンら識者が「タイソンはこれ以上戦うべきではない」「コミッションは57歳の男を復帰させたことを恥ずべきだ」と”中止”を求める声が高まっている。 そこへライアン・ガルシアがSNSで「マイクが戦えないなら、僕が入るよ」と代役に名乗り出た。 ガルシアは近年はスーパーライト級(約63.5kg)で戦っており、今回ヘビー級のジェイクとは大幅な体重差がある。 このガルシアの申し出にファンは「素晴らしい決断だ」「ジェイクに現役・本物の強さを見せてやれ」と歓迎の声も多い。 ガルシアは4月21日の試合で体重超過しつつも、WBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニーから3度のダウンを奪い判定勝利。しかしその後のトーピング検査結果で、Aサンプル、Bサンプル共に陽性を示しており、現在はピンチの状況だ。 イメージアップ狙いとの見方の声もあり「ドーピングした君は、ジェイクを死なせちゃうじゃん」など揶揄する声もあった。 なおタイソンは29日、SNSで「ジェイクを倒すのに100%である必要はないけれど、今は100%の気分だ」と回復したと伝えている。 タイソンは今回の「腫瘍」の他にも、以前から坐骨神経痛を患い、2年前には車椅子姿も目撃されている。またその年齢とアルコール依存症の過去により、試合で脳の静脈が裂ける硬膜下血腫を起こす危険性があるとも複数の医師から指摘されていた。 今回の試合は5月上旬の発表では公式戦であり、グローブは14オンスを使用し、ヘッドギアは無し、2分間のラウンドによる8回戦で行われる。 タイソンは果たして問題なくリングに上がり、下りることが出来るのか。それともガルシアが急遽の代役を果たすのか。