5大先端産業をみると…中国の輸出競争力、3年連続で韓国に優位
中国自動車企業BYDは2014年、自社の車で中国上海を出発してオランダのロッテルダムまで運転するというイベントを企画した。11カ国とシルクロードを通過する2万キロの大長征だった。BYDの車を3カ月間ほど運転した2人のオランダ青年は「車が私たちを失望させたことはなかった」と満足感を表した。 当時、欧州で中国車のシェアは0%だった。しかし10年後、中国車の地位は変わった。市場調査会社JATOダイナミクスによると、今年上半期の欧州新車販売で中国車のシェアは18.2%にのぼる。 韓国経済人協会(韓経協)が輸出競争力の指標となる貿易特化指数を算出した結果、今年1-8月基準で韓国は25.6、中国は27.8だった。貿易特化指数は輸出入統計などを活用して算出する値で、価格・技術競争力などを総合して世界市場で各国輸出製品の魅力度を示す指数だ。10年前の2014年には韓国が29.9、中国が11.8だった。2022年に逆転されてから3年連続で韓国の輸出競争力は中国を下回った。 5大先端産業のうち最も明確な変化はモビリティーだった。2014年の中国の貿易特化指数は-8.6だった。輸入の方が多いということだ。当時、中国の路上では独フォルクスワーゲン、トヨタの車が多数だった。しかし今年は55.4に高まった。韓国は67.0から61.7に下がった。 中国の先端産業輸出競争力はさらに高まる可能性が高い。韓経協の分析によると、昨年、韓国先端企業が研究開発(R&D)に510億ドル(約7兆7270億円)を支出する間、中国は2051億ドルを投入した。韓国の4倍にのぼる。