米大統領選討論会、ポリマーケットではハリス勝利──暗号資産への言及は無し
ポリマーケットの慌ただしい夜
ポリマーケットでは、討論会が始まる前に予想外にも両候補者が握手したため、ベットをする参加者たちは慌ただしい夜を過ごした。 市場は、握手の可能性を約 30%、約 36 万ドル(約5112万円、1ドル=142円換算)と見積もっていた。トランプ氏とハリス氏はその夜の討論会が始まると握手を交わした。これは、トランプ氏とヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏による 2016 年の初回の討論会以来の出来事だった。 同市場参加者たちは、その夜に暗号資産やビットコイン(BTC)が話題に上がるかどうかについてかなり懐疑的で、トランプ氏の場合は26%、ハリス氏の場合は14%の確率でその可能性を見積もられていた。 「trumpisreal」というハンドルネームのユーザーは、トランプ氏が「スプリングフィールド(Springfield)」と「キャット(Cat)」に言及すると正しく言い当て、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)で1万ドル(約142万円)以上を獲得した。これは、オハイオ州スプリングフィールドのハイチ移民がペットを食べているという、誤りとされた主張への言及である。討論会の司会者は、市当局はそのような証拠はないと述べた旨を指摘した。 ハリス氏については、同氏が討論会の最初に「プロジェクト2025」と「人工知能」に言及したため、それに賭けていた参加者たちは夕方の早い段階で賞金を手にした。 ベットの参加者たちは、ハリス氏が討論会で勝利したとの世論調査結果が出ると予測し、その確率は98%に上り、討論会の翌日にハリス氏がポリマーケットの選挙案件において優勢になる確率は59%だというように確信している。同日に実施されたイプソス/538世論調査でハリス氏が優勢だったと示されれば、ハリス氏がポリマーケットの案件契約上で今回の討論会の勝者と確定する。 大統領選挙に関しては全体で約8億6000万ドル(約1221億円)が賭けられている。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Harris Won U.S. Presidential Debate Versus Trump, Polymarket Betting Suggests
CoinDesk Japan 編集部