アップルの将来の製品ラインナップが明らかになり始めている(海外)
アップルはラインナップを拡大するため、新しいヘッドセットやスマートホームデバイスなどの製品を検討している。 同社の計画は必ずしもうまくいくとは限らない。例えばこれまでも自動車のプロジェクトを中止しており、Vision Proについては需要が低迷している。 アップルの将来の利益は、iPhone以外のデバイスの成功にかかっている。 アップル(Apple)の今後の製品ラインナップは、この巨大テック企業が新たな時代を迎えていることを示唆している。 巨大テック企業アップルでは現在多くのデバイスが開発中であると報じられている。そのほとんどはアップルのゴールデンチャイルドであるiPhoneとは大きく異なるものだという。「アップルは新しいヘッドセットやスマートホームデバイスなどを検討している」と、ブルームバーグ(Bloomberg)のマーク・ガーマン(Mark Gurman)や、台湾のサプライチェーンアナリストのミンチー・クオ(Ming-Chi Kuo)などのアップルウォッチャーたちは述べている。 テック業界では長い間、アップルの次の目玉となる製品についての憶測が飛び交ってきた。その答えは、ここ数カ月間報道されてきた製品の中にあるかもしれない。 ヒット商品を生み出すことは簡単なことではない。同社は2024年2月に自動車の計画を撤回し、3500ドル(日本での価格は59万8000円から)のVision Proは、発売以来数カ月にわたって賛否両論の評価を得てきた。ガーマンは2024年11月10日、アップルが、iPadやApple Watchなどのウェアラブルデバイスと同レベルの収益を生み出せる(比較的短期間で達成可能な) 小さな目標に注力していると話している。 そのためにはアップルが競合他社がすでに進展を見せている新しい分野に慎重に足を踏み入れる必要がある。 ブルームバーグは2024年11月12日、アップルの将来のラインナップに、家庭用の電化製品を操作したり、Apple Intelligenceを使用したり、アップルのアプリにアクセスしたりできる壁掛け型のスマートホームタブレットが含まれていると報じている。 その報道によると、コードネームJ490と呼ばれるこのプロジェクトは、早ければApple Intelligenceの新機能の展開の1カ月前、2025年3月に登場する可能性があるという。 スマートホームの技術は巨大テック企業にとって稼ぎ頭にはならないものの、もうひとつアップルが注目している未来的なスマートホームデバイスがあるとされている。それは、iPadのようなディスプレイとロボットアームを備えたテーブルトップ型のロボットだ。 Business Insiderが2024年に8月にこのデバイスについて質問した際、モーニングスター(Morningstar)、ディープウォーター・アセット・マネジメント(Deepwater Asset Management)、イーマーケター(eMarketer )のアナリストたちは、その収益性や実在する可能性について懐疑的な見解を示していた。 一方、アップル製品の予測でしばしば的中率が高いことで知られるクオは、2024年11月初めに、アップルが安価なVision Proの生産を「2027年以降」に延期し、2025年にはM5プロセッサとApple Intelligenceを搭載したVision Proの開発を進めるだろうと話している。
Jordan Hart