J2藤枝 けがから復帰のDF川島将が静岡ダービー完封に意欲…8日・アイスタで清水戦
J2・10位の藤枝MYFCは8日、首位・清水エスパルスと今季初対戦(午後6時、アイスタ)を迎える。藤枝は6日、藤枝市内で調整。頬骨骨折などの負傷から復活したDF川島将(のぶゆき、32)が今カード2度目の完封に意欲を見せた。 高ぶる気持ちが抑えられない。首位との大一番。実戦を意識したこの日の藤枝の練習では、メンバー入りを目指して全員が気迫をぶつけ合った。川島も激しくボールを奪いに行き「楽しみです」と笑顔を見せた。 アクシデントを乗り越えた。開幕から最終ラインを引き締めてきたが、4月20日の徳島戦で右上顎と頬骨を骨折。全治4週間と診断された。それでも特注のフェースガードを着けて5月14日の練習から合流。同25日の鹿児島戦で復帰した。 違和感が残っており、分厚い肉など固いものはまだうまくかめない。1回の食事に時間もかかる。だが体は万全。「恐怖心もありません」と、清水攻撃陣に激しく向かっていく覚悟だ。 能力の高い選手がそろっているのは分かっている。「北川選手は足が速い。サイドバックの山原選手も上がってくる」。そんなJ2屈指の攻撃陣を0点で抑えれば自信にもなる。「J1を目指すためには勝たないといけない相手です」 昨年のアウェー戦は満員のスタンドの雰囲気にのまれてしまい、開始3分で失点した。その反省から「立ち上がりが大事」と全員で意識を共有してきた。手応えはある。リーグ前半戦最後の試合。必ず白星で締める。(里見 祐司) 〇…特別指定選手の大阪学院大FW閑田隼人(21)が、清水戦でプロデビューする可能性が出てきた。この日の紅白戦の2本目に主力組で出場。クロスに合わせてヘディングシュートを放つなど、鋭い得点感覚をのぞかせた。前回に練習参加した際は鹿児島戦(5月25日)でベンチ入りしたものの、ピッチには立っていない。身長178センチの大型ストライカーは「1万人を超える観客の前でプレーしてみたい。ワクワクします。ブーイングも経験したい」と胸を躍らせた。
報知新聞社