カロリーが高いのはどっち? 「チキンソテー or ローストビーフ」【ダイエットクイズ】
食べ過ぎには気をつけようと思っていても、何かと誘惑の多いクリスマスシーズン。家族や友人たちとおうちでクリスマスパーティをする方も多いと思いますが、パーティを盛り上げるのに欠かせないのが料理。ローストビーフやローストチキン、フライドチキン、ハンバーグ、ステーキ……定番のメインディッシュはお肉が多め。そこで気になってくるのがカロリー。 【写真】肥満で早死にを宣告され50kg痩せた料理研究家考案のヘルシースイーツ 今回はそんなクリスマスシーズンの定番料理の中から、「チキンソテー」と「ローストビーフ」を比較しました。どちらが高カロリーなのでしょうか? 食材やカロリーについて、管理栄養士の資格を持つライター川越光笑さんに解説していただきました。
「チキンソテー」と「ローストビーフ」カロリーが高いのは?
チキンソテー クリスマスといえば、チキンはNo.1といえる定番ですが、その食べ方は油で揚げたり、フライパンやオーブンで焼いたりとさまざま。今回は、鶏肉に塩こしょうなどの調味料をまぶし、油やバターをひいたフライパンで焼いたチキンソテーで出題! ローストビーフ レストランで食べても、おうちで手作りしても、牛肉の赤みがほんのり残る程度に蒸し焼きにしたローストビーフは格別のおいしさ! 使用する牛肉の部位はお店や家庭によって異なりますが、今回は牛肉の赤身(かた)で栄養価を計算しました。 パーティシーズンに最適な肉料理。今回、チキンソテーの部位には鶏もも肉を使用し、ローストビーフは牛肉の赤身(かた)を使った場合で想定しています。太りやすいのは、どちらでしょうか? 正解は……? それぞれのカロリーと特徴を解説します。
カロリーが高いのは、「ローストビーフ」
数値を上げる○○○は意外な落とし穴! 「赤身肉の方がカロリー低めだと思っていた~!」という方、多いのではないでしょうか。実際に、鶏もも肉200gは380kcal。牛肉は赤身(かた)200gだと276kcalです。あれ? やっぱり赤身肉の方がカロリー低めですね……。 その差は、調味料でしょうか? 改めて、どちらの肉も一般的な塩とこしょうのみで味つけした場合でカロリーを算出してみました。 まず、鶏もも肉を塩とこしょうで味つけして焼いたチキンソテーは425kcalになります。 <食材の内訳>鶏もも肉200g・塩1.2g・こしょう0.01g、オリーブオイル(焼くときの油)5g 対して、牛肉の赤身(かた)を同様に、塩とこしょうで味つけして油で焼いたローストビーフは410kcalでした。 <食材の内訳>牛肉赤身(かた)200g・塩1.2g・こしょう0.01g、オリーブオイル15g やはり、調理後もローストビーフ(赤身)の方がカロリーが低めという結果に。ちなみに、鶏もも肉は、油が多い部位のため、使う油がローストビーフの赤身よりも多いことに気がつきましたか? ということは、やはりローストビーフ(赤身)の方が断然ヘルシーでは?と、思いますよね。その種明かしは、「ソース」にあります。 チキンソテーは、塩とこしょうのみでシンプルに食べることがほとんどですが、ローストビーフには、ソースが欠かせないという方も多いはず。たとえば、ソースをかけると120kcalもアップします。結果として、ローストビーフ200gは約530kcalということに。 <ソースの食材内訳>しょうゆ15g・にんにくのすりおろし5g・はちみつ30g・レモン汁30g まるで、なぞなぞのようなクイズですが、ローストビーフでソースを使うときは少量にするか、はちみつなどの甘味を使わないようにするとカロリーダウンを狙うことができます。 ※具材や量、調理法によってもカロリーは異なりますので目安として参考にしてください。 [参考資料]文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
川越 光笑(たべごとライター・編集者・管理栄養士)