原油先物は小幅高、中国の需要に期待 金融政策スタンス変更で
Nicole Jao [11日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇。中国が経済成長を支援するため、より緩和的な金融政策を導入すると発表したことを受け、同国の需要が来年増加するとの期待が高まっている。 0131GMT(日本時間午前10時31分)時点で、北海ブレント先物は0.10ドル(0.14%)高の1バレル=72.29ドル、米WTI原油先物は0.09ドル(0.13%)高の68.68ドル。 中国は9日、「適度に緩和的な」金融政策を来年導入すると発表した。2010年以来の緩和に向けた政策転換となる。 11月の中国の原油輸入は前年同月比14%以上増加し、7カ月ぶりのプラスとなった。 しかし、ライスタッド・エナジーの石油分析責任者、ムケシュ・サーデフ氏は「(中国の政策変更は)第2次トランプ政権の政策が実施されるまで、価格を大きく支える可能性は低い」と述べた。 市場筋によると、米石油協会(API)の週間在庫統計(6日まで)では原油と燃料の在庫が増加した。