川で結ばれた大正・西・浪速3区合同水辺イベント「リバーサーカス」12日開催/大阪
水と親しむ各種水都再生プロジェクトが加速する中、大阪市内の3つの区をまたいで川遊びを楽しむ新しいタイプの水辺イベントが12日、開催される。各区の会場へは鉄道、バス、自転車、徒歩などでアクセスできるほか、3会場を結ぶ特別遊覧船が運航され、川遊び感覚を満喫できる。
3区は道頓堀川、尻無川、木津川でつながっている
この3区合同イベントは、サーカスを楽しむように水辺を回遊しながら遊ぶ「リバーサーカス」。昨年、大正区が単独で水辺のイベントを開催。水都再生に対する市民の関心の高まりを受けて、大正区が隣接する西区、浪速区に対し、新たに水辺イベントの共同開催を呼びかけたところ、快諾を得て実現した。複数の区が共通のテーマで、区内に会場を設けてイベントを展開するのは珍しい。 キーワードは川つながり。3区は東西を流れる道頓堀川、尻無川と、南北を貫く木津川で結ばれている。水運が盛んだった昭和30年代ごろまでは多くの船が行き交い、住民らの交流も活発だった。 しかし、陸上交通の興隆や地下鉄網の整備に伴い水運が衰えると、市民の川への関心が薄くなるとともに、川が住民の往来を遮断するマイナス要素になってしまった。その後、時代が一巡し、水都大阪の良さを取り戻すプロジェクトが相次ぐ中、従来にもなかった本格的な3区合同の水辺イベントが誕生したわけだ。
大阪初登場の新感覚スポーツ「ウォーターダッシュ」体験会も
大正会場は京セラドーム大阪南側、尻無川河川広場周辺エリア。水上ステージでの音楽ライブをはじめ、おさかなふれあいランド、人気のグルメ屋台、にぎわい縁日、オリジナルバルーンプレゼントなどが企画されている。 西区会場は京セラドーム大阪南側にある尻無川岩崎港周辺エリア。大阪初登場の新感覚スポーツ「ウォーターダッシュ」の体験会のほか、スワンボート、かわいい雑貨屋さん、人気のグルメ屋台、100yenリバーマーケットなどが目白押しだ。両会場は尻無川の左岸と右岸に向かい合わせに設けられ、岩松橋をわたって簡単に行き来できる。 浪速区会場は道頓堀川左岸の湊町リバープレイス周辺エリア。水辺のふれあい動物園、音楽ライブ、真昼のビアガーデン、人気のグルメ屋台、交流都市物産展などで構成されている。3会場を結ぶ遊覧船「サーカスボート」を、当日限定で運航(有料)。ライブ演奏を聴きながらのにぎやかな船遊びだ。