「リバーサーカス」を3区の新たな魅力発見のきっかけに

[写真]昨年の大正会場の水上ステージでの音楽ライブの様子（大正区役所提供）

　これまで浪速区の湊町リバープレイスでくつろいだり、西区の堀江かいわいで買い物した人が、大正区まで足を伸ばす機会は少なかったかもしれない。しかし、「リバーサーカス」では、気づかないうちに3区をまたいで散策することになる。 　イベントの準備に追われる大正区役所市民協働課長代理の前田節子さんは「大正、西、浪速区が川とともにあり、川でつながっていることを実感していただきたい。さらに3区の異なる個性にふれあうと、それぞれの区への関心が高まると思います」と話す。 　たとえば大正区は、川と海に囲まれていることから『大正アイランド』と呼ばれることがある。きめこまかいバス路線によるバス文化が醸成され、橋や道路の代わりに川の両岸を結ぶ渡船が、区内7カ所で運航されているのも特色。バスと渡船を組み合わせた『大正アイランドツアー』もおもしろいそうだ。 　前田さんは「グルメ屋台は地元の人気店が中心ですから、美味しいと感じたら、後日お店を訪ねてまち歩きを楽しんでください。リバーサーカスは1日だけの開催ですが、3区を散策し、新たな魅力を発見していただくきっかけになれば」と意気込む。 　開催時間は午前11時から午後5時。入場無料（一部プログラムは有料）。くわしくは「リバーサーカス」の公式サイトで。 （文責・岡村雅之／関西ライター名鑑）