〔vol.82〕【薄眉、欠け眉のマル秘テク】毛流れを描くグレーペンシルは、パウダー前に仕込むべし!
後からのせると妙にくっきり!?グレーは最初に投入が正解!
まず、グレーの眉ペンシルで、足りない部分に素眉1本1本を描き足したうえで、明るめのピンクブラウン系の眉パウダーを重ねることで、元々の毛並みが揃った風のふんわりとした眉が描けるーーこれが長井式「グレー仕込み眉」です。 私が紹介しているのをご覧になって、「グレーの眉ペンシルを買いました!」と言っていただくことが多く、とても嬉しく感じています。が! 「グレーの眉ペンシルを最後の微調整に使っています」という方もちらほら……。そこで、今回はなぜ「最初にグレー」が効くのか比較してみました!
こちらはまず、眉パウダーで全体を描いた後に、グレーの眉ペンシルで足りない部分を描き足したり、形を整えた眉。キリッとして、眉が全体的にグレーっぽく暗めに。眉を全体的に描いた後にグレーを足すと、どうしても眉色が沈んで重くなりがちです。また、描き足せば描き足すほど、暗く濃くなり、きりっとグレー眉に。ふんわり自然な眉とはちょっとイメージが違うかも。
こちらは最初にグレーの眉ペンシルで描いたうえで、パウダーでぼかした眉。グレーはあくまで地眉の毛っぽい感じなので、眉全体の印象のグレーっぽさはなく、ナチュラルな雰囲気に。描いたグレーのラインは、パウダーを重ねるとまろやかにできて、自然になじみます。グレーで描いた眉が素眉になりすまし、いかにも描きました感なく仕上がるのも、グレー仕込み眉のいいところです。
スクリューブラシで整え、ぼかし、なじませるのがコツ
1、足りない部分だけ、グレーの眉ペンシルで描き足す まずはスクリューブラシで毛流れを整えておく。眉の隙間や欠けている部分など、必要な部分にだけ、グレーの眉ペンシルを使い、素眉1本分くらいの細く短い線を描き足す。 2、スクリューブラシでなじませる グレーで描いた線を、眉の毛流れに沿って、スクリューブラシでなじませて素眉との一体感を高める。ゴシゴシ擦らずに、その場でもにもにっとなじませて。 3、眉パウダーを根元になじませる ピンクブラウン系眉パレットの、明るめ2色(ピンクとベージュ)をブラシに取り、眉の根元に置く要領でなじませる。最後、スクリューブラシでなじませたら完成! グレー仕込み眉は、眉が薄めの方や眉の欠けている部分が気になる方が、毛流れを演出しながら、ふんわりをした眉を描くのにぴったりの方法。 眉毛1本1本になりすますようなラインが描ける、グレーの眉ペンシルを手に入れたら、最後の調整ではなく、ぜひ眉メイクの最初に使ってくださいね。
撮影/榊原裕一(人物)、河野 望(静物) ヘア&メイク/長井かおり スタイリスト/程野祐子 モデル/鈴木美季 構成・文/村花杏子
長井 かおり