マッケンロー氏が大坂なおみのまさかの全英OP初戦敗退を「彼女は取り乱していた」と指摘
米国のスポーツ専門チャンネルESPNは「涙にくれる大坂は、コートの内と外に答えを見つけるのに苦慮」との見出しを取り、「プロアスリートの人生とキャリアは、良い時と悪い時に満ちているが、大坂の過去1年よりも極端な例はおそらくないだろう」と続け、この1年の激しい浮き沈みのストーリーをクローズアップした。 大坂は全米、全豪で連勝して世界ランキング1位に昇りつめ、一躍ヒーローとなったが、そこには影が見え隠れしていたという。 「テニスの『未来』が現れたように見えた。生き生きとしたポニーテールと、ユーモアのセンスを持ち合わせた彼女には多くのスポンサーが流れ込み、テレビ出演や雑誌のカバーと、あらゆる場所に姿を見せた。だが、それは大坂にとって完璧なものではなかったのだ」 記事は、全豪以降、準決勝に進出したのは1度のみ(4月のシュツットガルト)で、全仏オープンは3回戦で敗退したことを紹介した。これはランキング1位の選手がグラウンドスラムに初参戦した中では、2008年のアナ・イバノビッチ以来となる早い敗退で、全英オープンが、オープン大会となってから、第2シードの選手の初戦敗戦は、大坂が4人目だという。その上で記事は「今、テニスファンは2度グランドスラムを制し、突然スターとなった大坂に次は何が起きるのかを思案しているだろう」と指摘した。 大坂のグランドスラムの次戦は昨年劇的ドラマを生んで初優勝した全米オープン。 「彼女は、タイトルを守るべく大会までの時間で優勝するためのプレーを取り戻すことができるのか。(全米オープンの)アーサーアッシュスタジアムで、彼女の憧れだったセリーナ・ウィリアムズを破ったときに見せた前大会の自信と集中力を(本番前の)準備大会の間に再発見できるのだろうか。月曜日の午後、大坂自身に、その確信があるようには見えなかった。だが、彼女は遅かれ早かれ、その答えを見つけようと努力するだろう」 同紙も最後まで大坂の復活に対して疑問を投げかけたままだった。