ビートルズから新しい学校のリーダーズまで! 開館60周年!「ライブハウス武道館」へようこそ!
1964年10月3日に開館し、数々の伝説的ライブの舞台となってきた日本武道館。開館60周年を記念して、1966年のビートルズから2024年の新しい学校のリーダーズまで、「ライブハウス武道館」の歴史を豪華写真で振り返る! 【写真】豪華写真で振り返る「ライブハウス武道館」(全11枚) * * * ■ビートルズに始まる武道館伝説 日本武道館は、そもそも、その名のとおり武道のための施設だ。1964年に東京オリンピックの柔道会場として建設され、その後も柔道や剣道など数々の大会が開催されている。毎年8月15日に行なわれる全国戦没者追悼式など国家的なイベントも多い。 そんな「武道の聖地」が、なぜ日本が誇る「ライブハウス武道館」となったのか? 大きなきっかけになったのが66年に行なわれたビートルズの来日公演だ。前年にオーケストラのコンサートはあったが、ポップミュージックのアーティストとしては初の公演。しかも人気は絶頂期。会場は観客が失神するほどの熱狂に包まれた。 ただ、当時は「ロック=若者の非行を助長する」として反対の声も大きく、厳重な警備体制も敷かれた。ひとつのライブが社会現象を巻き起こし、その後の日本のカルチャーに大きな影響を与えたという意味でも、まさに伝説のライブだった。 70年代に入ると、レッド・ツェッペリンやクイーンなど洋楽ロックバンドの来日公演がたびたび行なわれるようになる。中でもディープ・パープルの『ライヴ・イン・ジャパン』は初めて武道館ライブをアルバムとしてリリースした記念碑的な一枚。ジャケットにも当時の熱狂がうかがえる。 また武道館の名を世界に知らしめたのがチープ・トリックだ。77年のデビュー当初は本国アメリカよりも日本のほうが人気が高かったのだが、初来日公演の模様を収録した78年のライブアルバム『チープ・トリックat 武道館』を機にバンドはブレイク。海外アーティストにとっても憧れの場になった。 ほかにもボブ・ディランやエリック・クラプトンら数々の大物アーティストが来日公演を行なっている。 日本人アーティストによる最初の武道館の単独公演は71年に行なわれたザ・タイガースの解散コンサート。ソロ歌手では75年の西城秀樹が初だ。 ただ、武道館を「ロックの殿堂」に押し上げた象徴的な存在は矢沢永吉だろう。77年には日本人ロックシンガーとして初の武道館ライブを開催。その後にも度重なる公演を行なった矢沢永吉にとって、武道館はホームグラウンドとなった。 昨年には前人未到の通算150回公演を達成し、現在も日本武道館での最多公演記録を更新し続けている。