「米国に見捨てられる…」安倍・岸田の恐怖が生んだ「戦慄すべき」日本の末路「もはや米国のミサイル基地」
知らぬ間に「米国のミサイル基地」と化していた日本 日本にとっての「最悪のシナリオ」とは? 【写真】一体化する日米ミサイル部隊の実態…! 政府による巧妙な「ウソ」とは一体…? 国際情勢が混迷を極める「いま」、知っておきたい日米安全保障の「衝撃の裏側」が、『従属の代償 日米軍事一体化の真実』で明らかになる。 ※本記事は布施祐仁『従属の代償 日米軍事一体化の真実』から抜粋・編集したものです。
急激に進む日米軍事一体化その裏側には「米国に見捨てられる不安」
「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」ーー近年、日本政府が安全保障について語る時に枕詞のように使うフレーズです。確かに、台湾海峡の緊張激化や北朝鮮の核・ミサイル開発、中国とロシアの関係強化など、日本を取り巻く安全保障環境は第二次世界大戦後最も厳しいものになっていると言ってもいいでしょう。 そんな中、「近い将来、日本が戦争に巻き込まれてしまうのではないか」と不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身、安全保障を専門とするジャーナリストとして20年以上活動してきた中で、今ほど戦争の危機を感じる時はありません。 「日本は(中略)第二次世界大戦の荒廃から立ち直った控え目な同盟国から、外の世界に目を向け、強く、コミットした同盟国へと自らを変革してきました」 2024年4月に岸田文夫首相が米国連邦議会で行った演説の一節です。首相は、日米同盟をいっそう強固なものにするため、自らが先頭に立って防衛力の抜本的な強化を進めてきた成果をアピールし、「日本は米国と共にある」と強調しました。 この言葉に象徴されるように、日本政府は米国とどこまでも行動を共にすることで、厳しい安全保障環境を乗り切ろうとしています。 防衛の現場を取材していると、私のようにこの分野を専門としている者でもついていけなくなるほど、物凄いスピードで自衛隊の軍備強化と米軍との一体化が進んでいます。首相自身が「戦後の安全保障政策の大転換」と認めるような政策を矢継ぎ早に進める日本政府の対応の陰には、「米国に見捨てられるかもしれない」という不安が見え隠れします。しかし、このまま米軍と軍事的に一体化する道を突き進んでいってよいのでしょうか。 少し前に、「新しい戦前」という言葉が注目を集めました。私たちが生きる現代は、果たして本当に「戦後」でしょうか。このまま、これからも「戦後」であり続けることはできるのでしょうか。未来ある子どもたちに、私たちの時代を「戦前」と呼ばせないためにも、この国の安全保障の在り方を今一度見つめ直してみる必要があります。