災害時の孤立集落支援 ドローンを使った「空からの支援」を考える
(リポート:姫野幸太) 「孤立集落支援の新たな可能性を探る実証実験が行われます。使うのが、物資搬送用ドローンです」 ドローン離陸高知市のIT関連機器販売店、エレパが所有する物資搬送用のドローン。重さ30キロまでの荷物を吊り下げることができ、最大で16キロの飛行が可能です。 県内各地の市町村に、ドローンを活用した孤立集落支援を提案していて、この日行われた、柏島でのフライトが、初めての実証実験となりました。 「高い山の横のところ、こっちの方向」 実証実験には、役場の職員と、柏島の住民も参加しました。離陸した展望台から、防災活動センターがある高台まで、およそ1、5キロを飛行。吊り上げた箱を地上におろし、無事、着陸です。 (エレパ 産業ドローンコンサルタント 川村裕之さん) 「みなさん、お近くにどうぞ」 ほとんどの人が、物資搬送用ドローンを目にするのは、初めてです。エレパによりますと、通常、ドローンによる物資搬送については、様々な規制がありますが、災害時、警察や自治体からの依頼があれば、飛ばすことはできるといいます。 食料や薬などの搬送という使い方もできますが、エレパが提案しているのは、孤立の状況を確認するための通信手段の確立。 衛星通信ができる機器をポータブル電源やタブレットと合わせて運び、その後、孤立地区ごとに必要な物資や薬を支援しようというプランです。 (エレパ 産業ドローンコンサルタント 川村裕之さん) 「通信手段が確立できてないと、その地区の課題、問題点が把握できない。想定していなかった物資が必要になることもあると思う。『何が本当に必要なのか』を把握するのに“情報”が必要」 操作性、安全性、オペレーションの技量。役場の職員、そして、地区の防災に関わる住民たちからは、質問が相次いでいました。 道路が通れなくなり、津波によって船でも近づけなくなったら。「空からの支援」という新たな選択肢に、実証実験を見学した大月町は。
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