柔道で波紋呼ぶデジタル抽選の仕組みは? 関係者「人間がくじを引くよりも疑われることがない」審判団のストップボタンで決定
◇パリオリンピック2024 柔道混合団体(大会9日目=日本時間4日、シャンドマルス・アリーナ) 【一覧】パリ五輪柔道 日本勢の結果は?金メダルは東京五輪から6個減少 日本が2大会連続の銀メダルを獲得した柔道混合団体。その“抽選方法”が話題となっています。 日本は男子90キロ級で村尾三四郎選手が勝利、女子70キロ超級で高山莉加選手が勝利し連勝。しかし男子90キロ超級では100キロ超級金メダリストのフランスのテディ・リネール選手に斉藤立選手が敗戦。 その後3勝3敗で並び、最後の対戦カードを決める抽選が行われました。 決勝前からこのデジタルでの抽選方法には「コンピューターの抽選はちょっとな」、「不正し放題」と疑問の声も。 そして迎えた抽選で選ばれたのは、絶対王者リネール選手の登場を意味する「+90kg」の文字。これには「絶対にリネール出てくると思った」、「リネール確定ガチャ」などの声が上がっていました。 斉藤選手はリネール選手との代表戦に敗れ、日本は2大会連続の銀メダルとなりました。
■「人間がくじを引くよりも疑われることがない」
この抽選方法について関係者に聞くと、3-3のドローになった場合は国際柔道連盟の審判団の一人が『ドローソフトウェア』のスイッチをONにする。すると階級が無作為で表示され、審判団の一人がルーレットシステムのストップボタンを押す。またライブ感を出すために、階級の数字が中継で会場内のスクリーンに映し出されるということです。 またこの抽選方法はおよそ2年前に導入され、人間がくじ引きを引くよりも、ソフトウェアの方が疑われることがない、という見解もあるとのことです。 しかしその手元の状態が明かされているわけではなく、中継映像もモニターの映像のみ。オリンピック決勝で図ったようにフランスの英雄が引き当てられたのは、フランスが“持っている”のかどうなのか。