台風21号、わずかに勢力強めながら台湾に接近中 気象署が海上警報を発表
(台北中央社)中度台風(台湾基準)台風21号は、勢力をわずかに強めながら台湾の南東の海上を北西方向に進んでいる。中央気象署(気象庁)は29日午後5時半、海上台風警報を発表し、台湾の南東の海上(東部・台東県の離島、蘭嶼と緑島を含む)やバシー海峡を航行、操業する船舶に警戒するよう促している。 台風21号は29日午後5時現在、台湾最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南東約720キロの海上を、時速14キロで北西に進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は43メートル。 気象署の予報官は記者会見で、台風が30日の夜から31日の昼にかけて、台湾本島に上陸する可能性があると説明。台湾を通過し、11月1日の早朝から昼にかけて台湾海峡に抜けるとの見込みを示した。 海上台風警報は台湾本島、澎湖、金門、馬祖から100キロ以内の海域が強風域に入ると予想される時刻の24時間前に発表される警報。 (編集:田中宏樹)