「提出物の遅れ」で連帯責任…中学校ハンド部顧問 複数部員に“丸刈り”強要 少なくとも4人「部員を見ていて辛かった」顧問を処分へ
中学校の部活で顧問が丸刈りを強要したとされる問題。処分の方針が固まりました。 関係者によりますと 2021年、豊中市立中学校のハンドボール部で当時の顧問が複数の部員に 丸刈りを強要していたということです。 【画像を見る】顧問が部員全員に丸刈り強要…部員の様子は? 市教委が調査したところ、当時の顧問は丸刈りの強要を否定した一方、保護者などへの聞き取りの結果、少なくとも4人の部員に丸刈りを強く求めていたことが確認されたということです。
丸刈り強要きっかけは「提出物遅れ」で連帯責任
部員らは学校の提出物が遅れたことなどを理由に「連帯責任」として顧問から丸刈りを求められいずれも精神的な苦痛を受けたといいます。 (当時の部員を知る人) 「(強要を受けた部員は)思い悩んでいる感じで、傷ついたのだなと思って、見ていて辛かった」
遠征費「返金します」→「部費に宛てる」目的外使用も明らかに
さらに市教委の調査で「遠征費の目的外使用」も明らかになりました。 MBSが入手したハンドボール部の遠征に関するプリントにはこう記されています。 【プリントに記載の内容】 「宿泊日数が変われば、返金します」 しかし、遠征後に配布されたプリントには… 【プリントに記載の内容】 「誠に勝手ながら部費に充てさせていただきます」 遠征の日程が短縮されたことで生じた約14万円の残金を返金していなかったことが、わかりました。 一連の問題を受け、市は4日に当時の顧問に対する処分内容を公表する方針です。