相次いで誕生「女性の自治体トップ」 男女均等には程遠い現状、子育てとの両立の難しさ
絵本で“無意識の思い込み”を払拭
こうした状況を変えようと、動き出した人がいます。 愛知選挙区選出の伊藤孝恵参院議員は、4月に絵本を出版しました。 「はんなちゃんそうり」 総理大臣になりたい小学1年の女の子「はんなちゃん」が、クラスメイトから「女の子は総理大臣にはなれない」、「女の子の総理大臣なんて変」と言われるところから物語が始まります。 「どうして、こんなに女性議員が少ないのかを議員になるまで気づかなかった。愛知県なんて特にそうだが、町なかに貼っているポスターは大体、男性。生まれたときからそうだったので、疑問に思わないっていう」(愛知選挙区選出 伊藤孝恵参院議員)
性別による無意識の思い込みを解消
国会議員として働く中で、女性議員の少なさゆえに、女性の立場で感じる問題意識が伝わらない難しさに直面。 これを変えるために、子どものころからの性別による無意識の思い込みを解消する必要があると考え始めました。 9歳になる、伊藤参院議員の娘は将来の夢として、総理大臣か駄菓子店かユーチューバーで迷っているそうです。
「女の子だから」と諦める必要はない
子どもたちが純粋に思い描く「将来の夢」。 それを「女の子だから」と諦める必要はありません。 「子どもたちには、一生懸命勉強すれば何にだってなれるというふうに思ってほしい。女性でも総理になれるという、当たり前のことに気づいてほしいし、1回読んで飽きてもよいが、そんなことを言っていたなと、心に残ってもらえればうれしい」(伊藤参院議員)