東京で11月では54年ぶり初雪&観測史上初の積雪 これは厳冬になる前触れ?
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まだ11月なのに本当に雪? 朝起きて驚いた人も多かったのではないでしょうか。東京都心で24日、初雪が観測されました。東京での11月の初雪は1962(昭和37)年以来54年ぶり。気象庁によると、午前11時には観測を始めた1876(明治9)年以来、初めてとなる積雪も記録。これだけ初雪が早いようなら、この冬は厳冬になるのでしょうか。
●「0センチ」でも積雪?
気象庁天気相談所によると、今回の雪は、日本列島の南側を通る南岸低気圧と、上空1500メートル付近にあるマイナス3度以下という真冬並みの寒気の南下が重なることで降ったそうです。 東京都心の初雪としては、観測史上で9番目に早い降雪です。過去、もっとも早かったのは、1876年と1900(明治33)年の11月17日。逆に、もっとも遅い初雪は2007(平成19)年の3月16日です。また、例年の1月3日よりも40日早く、昨冬の1月12日に比べると49日も早い初雪です。 降雪だけではなく、東京では観測史上初となる積雪となりました。気象庁によると、午前11時現在では「0センチ」。ただ0センチですが「積雪がない」という意味ではありません。同庁では、観測する場所に設置した板の上が半分以上雪で白くなった状態を「積雪」としており、積雪の高さが1センチに達していない場合は「0センチ」と発表しているのです。これまででもっとも早い積雪は、1987(昭和62)年12月6日の2センチでした。 これだけ初雪も積雪も早ければ、今冬の寒さは相当厳しくなるのでしょうか。同庁の担当者は「この冬の気温は平年並みで推移しそうです」と予測します。今回はたまたま寒気がこの時期に南下したため雪が降りましたが、初雪が早かったからといって厳冬になるとは必ずしも言えないようです。 (取材・文:具志堅浩二)