斑尾・妙高を一大リゾートに 最大700億円規模 シンガポールの不動産投資ファンドの代表「ここしかない」 地元は期待と心配
■地元「外部の力を借りるしかない」
(記者リポート) 「動き始めた再開発計画。地元ではどう受け止められているのでしょうか」 水上アクテビティや釣りが盛んな野尻湖。湖畔のホテル跡地が開発の対象となっています。 地元住民: 「だいぶ期待はされているのでは。地元の人だけでは限界だよね。斑尾・妙高・黒姫は落ち目だから。これから先ということになると、外部の力を借りるしかない」
斑尾高原は、スキー場とホテルが計画の対象です。 かつては、ジャズフェスティバルで2万人以上を動員するなどにぎやかな時期もありましたが、近年はスキー人口の減少やコロナ禍の打撃を受け、厳しい状況が続いています。 ペンション経営: 「不安はありません、むしろ歓迎してます。われわれのリゾートのオーナーシップは何度も変わりましたけど、自治体との連携も視野に入れていて非常に素晴らしいアプローチ」 斑尾高原でペンションを経営: 「不安というのは特に。今が不安のどん底みたいなもんですから、これから何かやりますよという期待をもたせるような話だった」
■物価や地価の高騰を心配する声も
一方、多くの人が集まることで治安の悪化や騒音を心配する声があります。 また、外国人客が集中する北海道のニセコのような、物価や地価の高騰を心配する向きもあります。 妙高市長もー。 妙高市・城戸市長: 「国内でリゾートと言われるとニセコの話題が大きく、負の部分が大きく不安になっているところがある。できるだけ早くオープンしていただくことが不安を取り除く第一歩」
■次世代、次々世代のために
6歳まで日本で暮らし、長く政府系ファンドの日本支社代表を務めるなど、国内の状況をよく知るケン・チャン代表。講演の最後、次のように理解と協力を求めました。 ケン・チャン代表: 「地方創生をやっていきたいという強い思い。次世代、次々世代のために何とかしておかないと、このままさびれてしまう。誇りを持てるような、海外の人も来た時に、『いい所だろう』と言えるようにやっていきたい。ご協力お願いします」 具体的な開発の内容はこれから。 グループは今後10年ほどを3段階に分けて開発を進めるとしています。
長野放送