スマホ普及型にもAIが基本…韓国サムスン vs 米アップル「AI大戦」第2ラウンド
【09月30日 KOREA WAVE】韓国サムスン電子とアップルが最高級ブランド製品に続き、自社の人工知能(AI)を標準搭載した普及型製品でも再び競り合う。サムスンの「ギャラクシーS24ファンエディション(FE)」がまず公開され、来年初にはアップルの「iPhone SE4」が発売される見通しだ。 AI機能を求めつつも、より手頃な価格のスマートフォンを求める利用者にとっては、両社の製品が良い選択肢となり、シェア拡大戦略においても重要な役割を果たすと期待されている。 サムスン電子は9月27日にギャラクシーS24 FEを発表した。FEモデルは、フラッグシップSシリーズの主要機能を維持しつつ、一部の仕様を調整して価格を下げた製品だ。今回のモデルには、ギャラクシーS24の「ギャラクシーAI」機能が搭載された。 スマートフォンの中核を担うアプリケーションプロセッサ(AP)には、ギャラクシーS24のExynos 2400よりも手頃なExynos 2400eを使用し、AIの動作が可能となっている。 これにより、画面に円を描いて検索する「サークル・トゥ・サーチ」やリアルタイム翻訳、フォトアシスト(画像編集)、チャットアシスト(メッセージ翻訳)、ノートアシスト(テキスト整理)、ブラウジングアシスト(ウェブページ翻訳)などの生成型AI機能が利用できる。6.7インチのディスプレイや4700mAhのバッテリーも前作(S23 FE)より改善された。 サムスン電子のスマートフォン開発チームのイ・シヨン副社長は「ギャラクシーS24 FEで、より多くの人々にギャラクシーAIを体験してもらう」と述べた。 一方のアップルは、2022年発売のSE3以来3年ぶりの後続モデルとなるiPhone SE4が来年初に発売する見通しだ。iPhone SE4にも、アップルのAIシステムである「Apple Intelligence」が標準搭載される可能性が高い。 現在、Apple Intelligenceを利用できるのはiPhone 15 ProラインとiPhone 16シリーズの6機種に限られている。販売数を増やすためにも、iPhone SE4にAI機能を搭載してユーザーを引き込むという見方がされている。 AIモデルの搭載により性能が向上するため、出荷価格の引き上げも予想される。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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