藤井竜王 角交換後、浮き飛車に 昼食休憩までに37手 佐々木八段との竜王戦第5局始まる
将棋の藤井聡太竜王(22)=王将など7冠=に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦7番勝負第5局は和歌山市の和歌山城ホールで27日午前9時、1日目が始まり、戦型は雁木へ進んだ。指し手は37手まで進み午後0時半、昼食休憩に入った。 先手は藤井で、佐々木が第3局で採用した振り飛車もあり得る立ち上がりだったが14手目、飛先の歩を突いて相居飛車を明示した。両者の対戦は過去10局あり、藤井の6勝4敗(未放映のテレビ対局を除く)。その10局に雁木はなく、初の戦型選択となった。 24手目、藤井が3筋の歩を突いて初めて駒がぶつかった。27手目、藤井から角交換すると30手目、佐々木が左金を3筋へ移動させ、2筋を守った。藤井が飛先の歩を交換して浮き飛車に構え、両者陣形整備を続けた。 7番勝負はここまで2勝2敗。第1局から互いに先手番が制し合って迎えた。勝った側が第37期の獲得へ先に王手をかける天王山の一局となった。 昼食休憩までに持ち時間8時間から藤井が1時間57分、佐々木は1時間7分消費した。昼食メニューは藤井が厚切り牛タンシチューと和歌山県産のみかんジュース「ユラドール」。佐々木は勝福うなぎ登り重とお茶。