「あべのハルカス」が開業10周年 オール阪神さんや小学生らが式典に参加
大阪市阿倍野区の超高層ビル「あべのハルカス」が7日、開業10周年を迎えた。同日午前の記念セレモニーには、オール阪神・巨人のオール阪神さんや地元小学生らが登場し、10周年を祝った。 【拡大写真】あべのハルカスは窓の照明を使いオープンまでの日数を表示していた
セレモニーは二部構成で行われた。あべのハルカス2階のウエルカムガレリアで行われた第一部では、近鉄百貨店の千原昌和専務が、「これからも(あべのハルカス近鉄本店で)お客様にワクワク、ドキドキ、そして感動していただけるもの、こと、ときをご提案し続けたい」と述べた。
続いて、この日同店で一日店長を務めるオール阪神さんが登場し、「実は一日店長をするのが夢でした」と顔をほころばせた。その後、地元の常盤幼稚園の園児たちがバースデーソングを合唱し、千原専務とオール阪神さんがバースデーケーキに入刀した。
58階の天空庭園に移動して行われた第二部では、大阪市立常盤・金塚両小学校の児童219名が参加。うち4名の代表者がプロ野球選手、またはピアニストになりたいなど、将来の夢を宣言する「誓いの言葉」を発表した後、各児童の誓いの言葉を掲示する「十歳(ととせ)の誓いボード」の除幕式を行った。
あべのハルカスは高さ300メートル。開業以降、高さ日本一のビルだったが、23年11月24日に開業した高さ330メートルの麻布台ヒルズに抜かれて2位になった。近鉄不動産の浦崎敏幸常務取締役は、セレモニー終了後の囲み取材で「高さ日本一の名は使えなくなったが、高さよりも中身で勝負したい。いろいろなイベントを開いてビルの価値を高めたい」と意気込んだ。
来年4月に迫った大阪・関西万博については、「国内外の様々な方が大阪に目を向けるこの機会を生かして、あべのハルカスをPRする方法を探りたい」と期待感を示した。 (取材・文:具志堅浩二)