防衛省が複合防衛拠点の整備に向けた調査費を計上する日鉄呉地区跡地

　広島県呉市の日本製鉄（日鉄）瀬戸内製鉄所呉地区跡地への複合防衛拠点の整備案を巡り、防衛省が施設建設に向けた調査費約5億円を2025年度予算の概算要求に盛り込むことが22日、分かった。ことし3月に防衛拠点の整備案が表面化して以来、具体的な予算計上の手続きを進めるのは初めて。 【地図と写真】日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区跡地 　関係者によると、約5億円は装備品工場や部隊の訓練場などを設けるための「基本検討」の費用で、測量などに充てる。防衛省は拠点機能の配置案の中間報告を近く広島県や呉市、日鉄に示す構えでいる。25年度は、配置案通りに整備できるかを確認し、施設の詳細を詰めたい考えでいる。