「復興に弾み付けたい」 知事年頭訓示、重要施策推進へ決意
吉村美栄子知事は2025年の仕事始めの6日、対面と庁内放送で年頭訓示を行った。巳(み)年のへびが再生のシンボルとされていることを踏まえ、「昨年7月大雨災害からの復旧・復興に大きく弾みを付けたい」と決意を語った。 本県の重要な課題と施策について、東北公益文科大の公立化・機能強化▽山形新幹線新トンネル整備促進▽県内空港の滑走路延長と機能強化▽西村山地域の新病院整備▽山形市との新スポーツ施設整備-を挙げ、いずれも着実に進めると述べた。 本県でサクランボやラ・フランスなど果樹栽培が始まってから150周年を迎えることから「情報発信の好機と捉え、果樹産業全体の発展につなげよう」と呼びかけた。農政企画課の鈴木陽(あさひ)課長は「節目を生産者らと盛り上げ、次の50年に一丸となって頑張っていく機運を高める年にしたい」と話した。 訓示後の記者会見で、吉村知事は将来を見据えたチャレンジに新トンネル整備促進と滑走路延長を挙げた。県内人口が今年100万人を切る見通しとなっていることには、危機感を示し、減少抑止やインバウンド(訪日客)を含めた関係人口・交流人口の拡大に注力する考えを強調した。