『ワンピ』寝たことない黒ひげはやっぱり「ケルベロス」? 最新展開で妙な描写も
さまざまな秘密が隠されている黒ひげの正体とは?
大人気マンガ『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)に登場する「黒ひげ」こと「マーシャル・D・ティーチ」には、たくさんの秘密が隠されていると考えられています。これまで出番はそこまで多くないものの、登場するたびにネット上の考察をたびたび賑わせる黒ひげは、最新の展開で新たな秘密を示唆する姿が描かれました。 【画像】え…っ?昔は跡なんてなかったハズ? こちらが「ケルベロス」かもしれない黒ひげの「首元」です ※この記事は『ONE PIECE』単行本109巻以降の内容を含みます。 「黒ひげ海賊団」の船長である黒ひげは、「最悪の世代」や「四皇」として主人公の「モンキー・D・ルフィ」と同列か、それ以上の地位にいる海賊です。彼は、「マリンフォード頂上戦争」の終盤に突然「マリンフォード」に現れ、「白ひげ」こと「エドワード・ニューゲート」が持っていた「グラグラの実」の能力を奪うことに成功します。 「悪魔の実」は通常ひとつしか食べられないとされており、当時の黒ひげはすでに「ヤミヤミの実」の能力者だったにもかかわらず、彼はなぜかふたつ目の能力を持つことができました。この異常な事態について、当時「白ひげ海賊団」の1番隊隊長「マルコ」が「(黒ひげは)体の構造が…『異形』なんだよい」と語っています。 その「異形」とは具体的にどのようなものなのか、これまでもネット上ではさまざまな考察が行われてきました。たとえば「結合双生児説」や「三つ目族説」など、多くの仮説があがるなか、最新の展開を受けて再び「ケルベロス説」に注目します。 この説は、黒ひげが「イヌイヌの実 幻獣種 モデル『ケルベロス』」の能力を持っているのではないか、というものです。その根拠としては、黒ひげが「生まれてから一度も眠ったことがない」といわれていることや、「シャンクス」の左目に黒ひげがつけたという獣の爪のようなひっかき傷があることなどがあげられます。また、黒ひげの初登場時(単行本24巻)、彼を見たルフィと「ロロノア・ゾロ」は、「『あいつ』じゃねェ 『あいつら』だ」と意味深な発言をしていました。 ケルベロスは、ギリシャ神話に登場する3つの頭を持つ犬の怪物です。ネット上の考察では、悪魔の実の能力は心臓や精神に宿るという仮説もあり、もしケルベロスの体質になった黒ひげに3つの心臓や人格があるとすれば、悪魔の実もケルベロスの実を含めて3つ食べられるという理屈が成立します。さらに、ケルベロスの3つの頭がそれぞれ交代で睡眠を取ることで、「一度も(完全に)眠ったことがない」という黒ひげの設定とも結びつくでしょう。 このように何度も考察されてきた「ケルベロス説」に関連するかもしれない要素として、第1126話では黒ひげの首元の左右に「縫い目」のようなものが確認できます。彼が「三つ目娘も手に入れたしなァ!!!」と、黒ひげ海賊団にさらわれている「シャーロット・プリン」をぐいっと抱き寄せる場面のコマを見ると、首元に傷を縫い合わせたような跡があるのです。 このような「縫い目」があるということは、黒ひげはもともとケルベロスのように3つの首を持ち、それを切断してひとつの首にしたのではないか、とも考えられます。しかし、これまでの黒ひげの首にはこの縫い目のようなものは描かれておらず、どのタイミングでできたのかは謎です。 たとえば、強引ではありますが「黒ひげの残りふたつの首は定期的に生えてくる設定で、1126話の段階では直近で切り取る手術をしたばかりだったから、縫い目があった」という考え方もできます。 また、過去回想でロジャー海賊団の見習いだったときの「バギー」は、黒ひげに関して「生まれてこの方一度も眠った事が無ェんだとよ」発言し、彼のことを「化け物」と言っていました。 「生まれて」から一度も寝たことがないということは、もしかするとケルベロスのような能力を持っていたとしても、それは悪魔の実の力ではなく、そういった「化け物」みたいな体質に生まれついたという可能性も高そうです。「バーソロミュー・くま」が実は特殊な種族「バッカニア族」だったように、黒ひげも何か特別な種族の末裔なのかもしれません。 まだまだ謎の多い黒ひげに関して、今後首の「縫い目(?)」がどうなっているのかも含め要注目です。
LUIS FIELD