「やっぱり負けたくない」33歳にして欧州再挑戦の谷口彰悟が“日本人6人先発のSTVV”で明かした本音。「この環境は本当に幸せ」【現地発】
日本へのチャーター便移動に「これはデカいですね」
若い選手たちが欧州に活躍の場を移している一方、高嶺(26歳)、欧州2年目の金子(27歳)のように20歳代半ばの選手たちがベルギーに来るケースが増えているような気がする。やはり伊東純也が27歳になる手前で柏レイソルからヘンクに移籍し大成功を収めたことが、この年代の日本人選手獲得に走らせているのかもしれない。そんな彼らと比べても谷口の33歳での欧州初挑戦は異例だ。 先の入団記者会見で彼は「26年のワールドカップに出たい。欧州でステップアップをしたい。メラメラしています」と抱負を述べていた。今、フレッシュな気持ちで、新天地で戦う谷口に「第二の青春」が訪れているのだろうか? 「いや、いや。気持ちとしては全然若い気でいるんですけど、身体はやっぱり多少疲労感があったりとか、そういうところは若い頃よりも感じるようになってます。それはもうしょうがないことだと思います。ただ、だからできることもある。より頭を使って経験を活かしてやっていかないといけない。そういった意味では、またこうやって新しい環境をチャレンジできてるし、この環境は本当に幸せだなと思う。このチャンスを活かしたいという思いはものすごく強いです」 W杯アジア最終予選が木曜日に始まる。本来なら月曜の便に乗って火曜日に日本に着くところ。しかし日曜日に試合をした欧州組はベルギー発のチャーター便に乗って、月曜日に到着する。 「これはデカいですね」 アジア最終予選のスタートに失敗することの恐ろしさを知るベテランは「試合に出れば勝利に貢献できるように頑張りますし、チャンスをもらえなくても、日本のためにできることを精一杯やっていきたいと思います」と誓って、空港へと向かっていった。 取材・文●中田 徹
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