北朝鮮17歳“得点女王”に屈したヤングなでしこ、リベンジ果たせずU-20女子W杯2大会連続の準優勝
[9.22 U-20女子W杯決勝 北朝鮮 1-0 日本] U-20日本女子代表(ヤングなでしこ)は22日、コロンビアU-20女子ワールドカップの決勝で北朝鮮と対戦して0-1で敗れた。日本は今年のU20女子アジアカップ決勝でも北朝鮮に1-2で敗れており、2大会ぶりの優勝へリベンジを目指すも2大会連続の準優勝に終わった。 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 アジア勢同士の決勝は2006年ロシア大会の北朝鮮対中国以来2回目。前半4分、FWチェ・イルソンに右サイドを抜け出されてピンチを迎える。ペナルティエリア内からシュートを放たれたが、GK大熊茜がセーブして失点を回避した。一方の日本は前半9分、相手のクリアを拾ったFW松窪真心がミドルレンジからファーストシュートを放つ。これは枠の上に飛んだ。 ところが前半15分、チェ・イルソンが右サイドからカットインして左足を振るとDF白垣うのの頭をかすめたボールがゴールに吸い込まれ、北朝鮮に先制を許した。17歳のチェ・イルソンは今大会6点目で、FW土方麻椰とブラジルのFWベンジットを上回って得点ランキング単独首位に浮上した。 その後はなかなか敵陣に入れない時間が続く。最終ラインからのビルドアップも苦しんでボールロストからピンチを招くシーンも続いた。狩野倫久監督は前半37分に交代カードを切る決断を下し、MF早間美空に代えてFW笹井一愛を投入した。同45分、土方のパスでDF小山史乃観がPA左に侵入してクロス。しかしGKにキャッチされ、1点ビハインドで前半を終了した。 後半の立ち上がりは日本がボールを持つ時間が増えるも、シュートまでは持ち込めない。後半17分にはMF大山愛笑との交代でMF天野紗がピッチに入った。天野は同31分にゴール正面からミドルシュートを放ったが、枠の上に飛んだ。残り時間が少なくなり、同31分にはDF佐々木里緒とMF松永未夢を退げてMF角田楓佳とMF林愛花を投入して同点を目指した。 後半37分には松窪がゴール前に折り返したボールを小山がシュートしたが、相手の対応もあってミートしきれずGKにキャッチされた。日本は8分表示の後半アディショナルタイムで同点を目指し、FKのチャンスではGKの大熊も前線に駆け上がった。 また、ラストプレーでは今大会で導入されたチームのリクエスト方式によるビデオ判定「フットボール・ビデオ・サポート」でPKをアピール。しかしノーファウルの判定が確定し、最後まで攻め手を見出せずに0-1のままタイムアップを迎えた。日本はスペインに敗れた前回大会に続いて決勝で涙を飲んだ。北朝鮮は大会最多タイとなる3大会ぶり3回目の優勝を飾っている。