実戦復帰したＦＷ山岸（右）

　名古屋グランパスは29日、FC刈谷（東海1部）との練習試合（30分ハーフ）を愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行った。左太もも肉離れで離脱していたFW山岸祐也（31）が実戦復帰。10月4日の古巣・福岡戦（ベススタ）メンバー入りへも意欲を見せた。試合は、MF倍井謙（23）が得点したが、1―3で敗れた。 　波に乗ってきたチームに、さらなる朗報だ。山岸はこの日、前線の一角でプレー。前半29分には、ペナルティーエリア内で相手DFに囲まれながら、MF重広にパスし、倍井の得点が生まれた。 　負傷した4日のルヴァン杯準々決勝広島戦第1戦（豊田ス）以来。状態をみながらではあったが、FWユンカーとの連係は確認したといい「広島戦でのキャスパーとの2トップの関係は、すごく良かったと思ってたし、やりやすいなって感じていたので。ゴールに向かうプレーはちょっと意識した」と振り返った。 　離脱中に、FW永井、MF和泉、森島の前線3枚で3連勝。ポストプレーも得意な山岸が加われば、ユンカーとの連係を含め、オプションが増えそうだ。 　昨季まで在籍した福岡。長谷部茂利監督が今季限りでの退任を発表しており「J1の選手にしてくれたのが茂さん」と感謝する山岸にとって、復帰の目標としてきた一戦だ。「最高の状態で福岡に行ける準備はしている。もし行ったらすごく楽しみだし、絶対勝ちたい」。着々とそのときに備える。