築50年団地暮らし、後悔しない「断熱対策」6つ。プロ伝授の見落としがちな工夫とは?
団地住まいの断熱対策4:床にカーペットを敷く
団地は壁だけでなく、床にも断熱材がない場合があります。 床から外気が入るのを低減するために、カーペットや絨毯を敷きましょう。 ウール100%などの天然素材がおすすめです。 冬は暖かく夏はさらっとしているので、冬に寒くなりやすい団地にうってつけです。 自然素材でなくとも、カーペットや絨毯などなにか敷いて断熱対策をしましょう。
団地住まいの断熱対策5:二重サッシにする
分譲団地を購入している方は、賃貸と違って自由にリフォームできます。 費用はかかりますが窓を二重サッシにすると空気の層ができるため、空気の出入りを大きく抑えられます。 厚手のカーテンも並行して設置するとエアコンの効率が上がり、節電にもなるでしょう。
団地住まいの断熱対策6:断熱材を入れる
すでに団地を購入された方には、リフォームして断熱材を入れるのが最も効果的です。 断熱材や二重サッシを設置すると高い断熱効果を得られるため、快適な住環境を実現できます。 団地は購入時に建物や内装が古くなっていることが多いので、家全体をリフォームする前提で購入しましょう。 この方法は最も費用がかかりますが、優れた断熱効果と快適な住まいを手に入れられます。
団地はなぜ寒いのか?
団地は、鉄筋コンクリート造の建物が多いです。 鉄筋コンクリートは、「外気の熱を通しやすく、通気性が悪い」という性質があります。 断熱材が入っていないことも多いため、団地の部屋は快適な温度を保てずに夏は暑く、冬は寒い部屋になってしまうのです。
断熱するとどのような効果があるのか?
断熱対策を施すと、6つの効果が期待できます。 ・空気の流入を抑える ・エアコンの効率を改善できる ・節電効果がある ・室温を維持でき快適に過ごせる ・湿気・結露・カビ対策になる ・ヒートショックを予防できる 気になるポイントをくわしく見ていきましょう。 ●エアコンの効率を改善できる 断熱対策をすると、外気の流入と室内空気の流出を防止できます。 エアコンの暖気(冷気)が逃げないため、効率よく室内の気温が一定になります。 設定温度も緩和できるため、節電にもなるでしょう。 室内の気温を一定に維持できるため、暑い・寒いなどで気が散ることもなく快適に過ごせます。 ●湿気・結露・カビ対策になる 断熱できると、カビが発生しにくくなり健康によい清潔な空間を作れます。 断熱効果が高いと、部屋の中と外の温度差が小さくなるためです。 温度差が小さいと空気が壁や窓に触れて冷やされにくくなるので、結露して水滴が発生しにくくなります。 水滴が発生しないので、カビが繁殖する状態になりません。 例えば、「結露した窓にカーテンが触れて、濡れた状態が続きカビが発生する」ということが起こりにくくなるのです。 ●ヒートショックを予防できる ヒートショックは、気温の変化による血圧の変動が原因で発症します。 暖房であたたかくなったリビングから、気温の低い洗面所へ移動したときなどに起こりやすい症状です。 心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす可能性があるため、注意しなければいけません。 特に50~60歳代以上の高齢の方は、体温調節機能が低下していることがあるため要注意です。 断熱対策が施されている住宅では、室内の気温差が少ないため発生する可能性を低減できるでしょう。