冬の交通安全運動と年末年始警戒開始 千葉の各署でイベント 飲酒運転撲滅や防犯向上訴え
人や車の動きが活発になる年末を迎え、令和6年冬の交通安全運動(19日まで)と年末年始特別警戒(来年1月3日まで)が10日、始まった。千葉県内の各署で地元小学生や女優らを起用した啓発イベントが開かれ、飲酒運転の根絶や防犯意識のさらなる向上などを訴えた。 千葉北署では、交通安全運動の出動式が行われ、千葉大学教育学部付属小の児童35人が参加。「道路に出るときや渡るとき『止まる、見る、待つ』を守ります」と元気良く交通安全の誓いを述べた後、かわいらしい振り付けの交通安全啓発ダンスを披露した。 竹嶋司署長は「管内の人身事故、負傷者は増加しており、いつ死亡事故に発展してもおかしくない厳しい状況だ。街頭活動や取り締まりに取り組む」とあいさつ。児童らの「パトロール出発!」を合図に、署員らは白バイやパトカーに乗り込んで師走の町に繰り出した。 2年の小川澪さんは「正しい交通ルールは言えても、実際は守っていない人も多い。しっかり守って、事故が減ってほしい」と話した。 佐倉署では、地元ラジオ番組のパーソナリティーを務める女優、橋本乃依さん(23)が一日警察署長に就任。同市のショッピングモールを練り歩き、買い物客らに防犯グッズなどを手渡した。その後の署員とのトークショーでは、強盗や詐欺被害に遭わないための心得を紹介したり、交通ルールの順守を訴えたりした。 橋本さんは「住民一人一人が犯罪抑止と交通安全の意識を高く持っていただき、安全で安心な街づくりを目指していきましょう」と呼び掛けた。 布留川松範署長は「啓発活動に取り組み、一件でも多く、市民の皆さんが不安に感じる事件や事故を防ぎたい」と強調した。(松崎翼)