正月に帰省したところ、同い年のいとこと年収の話になりました。26歳で「320万円」は低いでしょうか? いとこは「400万円」はあるそうです…
正月に帰省したところ、同い年のいとこと年収の話になりました。26歳で「320万円」は低いでしょうか? いとこは「400万円」はあるそうです… 社会に出て働き収入を得るようになると、お金を得る大変さや喜びを感じると同時に、他の人の仕事や収入が気になることもあるでしょう。同年代の年収を見聞きした際、自分よりも多いと羨ましく感じたり不安になったりするのも自然なことです。今回は、20代半ばで320万円や400万円という年収が、一般的に高いのか低いのかについてみていきましょう。年収が高くなる傾向のある業種も、あわせて紹介します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
20代の平均年収はいくら?
国税庁は「民間給与実態統計調査」を通じ、会社員として働く人の平均年収をまとめ、公表しています。令和4年分の結果報告によると、給与所得者1人あたりの平均年収は458万円、男女別では男性が563万円、女性が314万円となっています。同調査では、年齢階層ごとの平均年収もまとめています。それによると、20~24歳の平均年収は273万円(男性291万円・女性253万円)、25~29歳の平均年収は389万円(男性420万円・女性349万円)です。 20代後半といっても5年間あり、その間に昇給しているという人が大半でしょう。そのため、26歳の人は20代後半の中では年収が低いほうであると考えられます。年収320万円は25~29歳の平均年収よりは低いものの、20~24歳の平均年収を十分に上回っていることを考えれば、そこまで悲観的になるような金額ではありません。 一方で、26歳で年収が400万円の人は、25~29歳の平均年収よりは多いですが、同年齢階層の男性の平均年収よりは低い金額です。しかし、まだ20代後半になったばかりであることを考えると、20代が終わる頃には、同年齢階層の平均年収を上回っている可能性は十分にあるでしょう。
年収は年齢だけでは決まらない
年収の話をする際、どうしても年齢を基準にしがちですが、年収を決める要素は年齢だけではありません。企業ごとの規定や企業規模はもちろん、業種によって年収に大きな開きがあることも知っておきましょう。 令和4年分の民間給与実態統計調査結果報告では、業種別の平均年収も公表しています。それによると、最も平均年収が高かったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」のインフラ業で、747万円でした。それに「金融業・保険業」が656万円、「情報通信業」が632万円とつづきます。 一方で、最も平均年収が低かったのは「宿泊業・飲食サービス業」の268万円で、次いで「農林水産・鉱業」は337万円、「サービス業」は377万円、「卸売業・小売業」は384万円という結果となっています。 また、同じ業界や企業でも、職種や役職によって年収は異なってきます。基本給に歩合が上乗せされて給与が決定する場合、自分の能力や頑張りによって、年収が大きく上下するケースも少なくありません。