日揮グローバル、炭素鋼配管部材を3Dプリンタで造形
日揮ホールディングスは16日、海外EPC事業会社の日揮グローバルで3Dプリンタによる軽量かつ強度に優れた炭素鋼配管部材の造形と形状最適化に成功したと発表した。 日揮は3Dプリンタの造形方式の一つ、WAAM技術(溶接用ワイヤを使いアーク熱源で溶融・造形する技術)に着目し、2021年からオランダのMX3D社と炭素鋼配管部材などの製造に向けた共同研究を行ってきた。今回、オートデスク社のデザイン機能を使うことで材料の重量を3~4割削減。崩壊荷重は2~6割増やすことに成功したという。 日揮は「3Dプリンタは合金など高級鋼での適用事例は多いものの、プラント建設工事で最も多く使用する炭素鋼での造形例は未だ少ない」とし、自ら同分野の研究を推進。外面塗装や疲労強度といった課題をクリアしながら、大型3Dプリンタを使い構造物の建設現場で直接製造することを目指していく。