グーグルの親会社アルファベット、売上高・最終利益ともに最高…クラウド事業が好調
【ニューヨーク=小林泰裕】米IT大手グーグルの親会社アルファベットが29日発表した2024年7~9月期決算は、売上高が前年同期比15%増の882億ドル(約13・5兆円)、最終利益が34%増の263億ドル(約4兆円)と、いずれも過去最高を記録した。生成AI(人工知能)の普及を追い風にクラウド事業が好調だった。
増収増益は6四半期連続。生成AIのデータ処理の基盤となるクラウド事業の売上高が35%増の114億ドルと伸びた。
売上高の7割超を占めるオンライン広告事業は10%増の659億ドル。ユーチューブの広告収入は12%増の89億ドルだった。5月以降、米国などで検索結果をAIが要約する新機能「AIオーバービュー」を開始し、検索の利用頻度も増加したという。
サンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は29日の決算説明会で「AIへの長期的な投資が実を結んでいる」と話した。