柔道日本代表で初の女性監督となった塚田真希氏「一番は人と人として付き合うこと」
柔道の日本女子代表監督に2004年アテネ五輪金メダルの塚田真希さん（42）の就任が9日決まった。「期待にしっかり応えられるようになることと、（監督の）役割をいただいたことが次の世代につながるよう、責任感を持って全うしたい。私の肩に重くのしかかっている」 大役を任された新監督は、その表情と言葉に覚悟をにじませた。4年後のロサンゼルス五輪だけでなく、初の女性監督という柔道界が踏み出した新たな一歩に対する重責も背負った。 日本女子は今夏のパリ五輪で史上最低の個人戦メダル2個に終わる苦い思いを喫したばかり。再建を託され、「どうしていけば結果につなげていけるか、分析してスタッフと協力しながらやっていきたい」と語り、これからの4年間について「まだ手探りだけど、若手の育成に注力していきたい」と思いをはせた。 2013年には女子日本代表で暴力指導問題が発覚し、女性監督の誕生が待望されていた。塚田さんは現役時代の実績だけでなく、指導者としても全日本コーチや東海大女子監督としてトップ選手と接し、申し分ない人材といえるだろう。 「一番は人と人として付き合うことを大事にしたい。しっかりとしたコーチングと、技術を提供をしていけるようにしたい」。元五輪金メダリストの手腕に大きな期待がかかる。（大石豊佳）
