どうなる「勝利の方程式」 西武は甲斐野央ら救援4投手が無失点リレー 通算194セーブの増田達至「食らいついていかないと」
◆オープン戦・西武3―1広島(19日、ベルーナドーム) 西武のブルペン陣が無失点リレーを演じた。救援した4投手の好投に、松井監督は「中継ぎがしっかり(ストライク)ゾーンで勝負してくれているので、良い結果につながっている」と目尻を下げた。 ■秋山幸二さんが〝伝説のバク宙〟披露!? 【動画】 先発の平良が5回1失点で降板すると、6回は新加入左腕のヤンが2三振を奪って三者凡退。7回は通算194セーブの増田が元チームメートの秋山に二塁打を打たれながらも無失点に抑え、8回を封じて勝利投手になった甲斐野、9回でオープン戦2セーブ目を挙げたアブレイユと守護神候補たちが完璧に締めた。 アブレイユは前回登板した15日のソフトバンクとのオープン戦に続くセーブ。今季の「勝利の方程式」に関して、松井監督は「基本の固定はあるでしょうね」と断った上で「3連投はなかなかできない中で、いろんなバリエーションが持てる中継ぎだと思う」と柔軟性を持たせる起用法を示した。 この日登板した4人以外にも有力な投手がひしめいている。通算100ホールドの平井、2022年に最優秀中継ぎ投手と新人王に輝いた水上、昨秋侍ジャパンに選出された左腕の佐藤隼、9年目の本田もオープン戦で無失点だ。 新戦力ではドラフト7位の糸川(ENEOS)が15日のソフトバンク戦で近藤、ウォーカー、中村晃を3者連続三振に仕留めて強烈な印象を与えた。昨季終盤に好投を重ねた田村と豆田も競争に加わっている。投手陣では最年長となる35歳の増田は「(他の)中継ぎがいいんで、離されないように食らいついていかないといけない」と危機感をにじませる。 オープン戦は残り4試合。開幕が10日後に迫る中、ブルペン陣にはまだ起用場所を伝えていないもようで、ハイレベルな競争は続きそうだ。
西日本新聞社