“過去最多”マイコプラズマ肺炎の患者数が増加 検査キットは不足に…
日テレNEWS NNN
いま、体調を崩す人が増えています。マイコプラズマ肺炎は患者数が過去最多のペースです。クリニックでは検査キットが不足する事態になっていました。 ◇ 27日の東京都心の最高気温は20℃を超え、10月下旬並みと“季節外れ”の暖かさとなりました。紅葉シーズンを迎えた都内の庭園を訪れた人は… 「寒暖差が大きいと思います。暑い日は暑いし、寒い日は寒いし」
この日の東京都心の最低気温は9.3℃で、1日の気温差は10℃以上になりました。東京は28日以降も、最高気温と最低気温の差が10℃となる日が7日のうち3日もあり、寒暖差が激しい日が続くのです。そうなると、増えてくるのが体調不良です。 「寒暖差にとても弱くて、体調崩して熱とか出したり」
都内のクリニックでは、寒暖差から来る体調不良やインフルエンザの患者が急増しているうえ、発熱や頭痛、長引くせきが特徴の「マイコプラズマ肺炎」が大流行。国立感染症研究所の調査では、11月17日までの1週間の患者数が過去最多になりました。 都内にあるクリニックでは… いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「おととい月曜日(25日)に卸の方に発注をかけたら、どの卸もマイコプラズマの抗原検査キットが一切ない」
実際、25日の診察中には院長が患者に… いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「(検査)キットが非常に枯渇していて、あと数人分しかない」 マイコプラズマ肺炎の検査キットが不足しているのです。 ◇ こうした中、12月2日からは「マイナ保険証」の利用が基本となっていきますが、患者が急増する中、トラブルへの対応に不安も。 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「読み込みのエラーとか、使い方わからないとか、トラブルとそれに対応する時間がとられてくる。12月になってから、感染状況が深刻化すると思う。ますます寒くなってインフルエンザも増えてくる。そうなった中で、どうやって対応するのと」 一方、28日は強い寒気の影響で、大気の状態が不安定に。日本海側では落雷や突風、急な激しい雨に注意が必要です。