異例のFA加入!? 最下位球団に移籍したFA戦士6人
伏見寅威
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/87kg ・生年月日:1990年5月12日 ・経歴:東海大四高 - 東海大 ・ドラフト:2012年ドラフト3位 昨オフにFA権を行使した伏見寅威は、日本一球団から最下位に沈んだ球団への移籍となった。 2012年ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。ファームを主戦場とするシーズンが続いたが、2018年は一塁手として出場機会を増やした。同年は76試合に出場し、打率.274(規定未満)とまずまずの数字を残した。 その後は捕手に専念し、2021年には自己最多の91試合に出場。同年は打率.218と打撃では苦しんだが、リーグ2位の盗塁阻止率.415と存在感を発揮した。 翌2022年は故障もあって76試合の出場となったが、日本シリーズでは7試合中4試合に出場し、日本一に大きく貢献。同年オフに国内FA権を行使し、地元である北海道日本ハムファイターズに移籍。 正捕手として期待された今季だったが、89試合出場で打率.201、3本塁打、12打点。盗塁阻止率はリーグ7位の.151と物足りない数字に。来季の巻き返しに期待がかかる。
山﨑福也
・投打:左投左打 ・身長/体重:188cm/95kg ・生年月日:1992年9月9日 ・経歴:日大三高 - 明治大 ・ドラフト:2014年ドラフト1位 今年のFA市場で最大の争奪戦となった山﨑福也。移籍先に選択したのは、同一リーグの最下位に沈んだ北海道日本ハムファイターズであった。 日大三高時代は、投手ながら選抜甲子園の1大会における通算最多安打記録(13本)に並ぶなど、投打に渡る活躍を見せた山﨑。 明治大では2年春から主戦投手を任されると、3年時から大学日本代表に選出。世代屈指の左腕と高い評価を得て、2014年ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団した。 ルーキーイヤーから一軍のマウンドを経験したが、先発ローテーションへの定着まで時間を要した。それでも、2021年には先発の一角として22試合に登板し、8勝10敗、防御率3.56の好成績を残した。 さらに今季は、23試合(130回1/3)を投げ、11勝5敗、防御率3.25とキャリアハイの数字をマーク。自身初の2桁勝利も達成し、チームのリーグ3連覇に大きく貢献した。 迎えた今オフは、国内FA権を行使すると、大争奪戦の末に日本ハムへの移籍を表明。すでに本拠地開幕戦での先発登板が明言されている。2年連続で最下位に沈んだチームを浮上へと導きたいところだ。
ベースボールチャンネル編集部