横浜流星、原案小説の“次なる展開”に期待 著者で親友・岩谷翔吾も応援「ここからは流星がかじを取ってくれる」
THE RAMPAGEの岩谷翔吾が、小説家デビュー作『選択』(幻冬舎)を10月にリリースした。本をテーマにした自身のコラム連載で作家と対談するなど小説好きとしても知られる岩谷が、高校の同級生で俳優・横浜流星の原案をもとに、約4年かけて執筆した同作。親友だという2人がORICON NEWSの取材に応じ、本作の“その後”について秘めた思いを語った。<全2回の後編> 【アザーカット】めっちゃ笑顔…仲の良さが伝わってくる岩谷翔吾、横浜流星 ――出版から1ヶ月あまり(取材時)経過しましたが、どのような反響がありましたか? 【岩谷】ありがたいことに先ほど、重版がまた決まったと連絡がありまして。本当に長く愛される作品に少しずつなっていってるなとうれしく思います。先日、本屋さんにプライベートで行ったら、『選択』を手に取ってくださる方がいらっしゃって、目があったんですよ。でも「あー」とかそういう反応がなく、僕をアーティストとして知らずに手に取ってくださった方だと思って。ちゃんと作品として、受け入れられてるとうれしく思いました。 【横浜】役者仲間だったり、今撮影している作品のスタッフさんとかも、手に取って見てくれたようで。反響を感じています。ひとつの形にはなりましたけど、これが終わりではなく、ここからがスタートだと思っています。 ――「ここからがスタート」というと、別な展開を考えているのですか? 【横浜】願望ですが、最初からこういう作品を世に伝えたいと思ってて。粗いけど、本当に我々が作りたいものを作った。それがひとつの形になったことが第1歩だなと思ってるんです。やっぱり役者をやってるので、しっかりと生身の人間として、この子(登場人物)たちを生かしてあげたいと思っています。 ――“その先”をより具体的に教えていただけますか? 【岩谷】(本作は)本当になんか自分たちの子どものような。もう着想から考えると4年かかったので。この『選択』という子どもが、ここからどういうふうに育っていくか、親として見守っていきたいです。さらなるいろんな可能性をたぶん秘めてると思うんで。 【横浜】4年かかってようやく完成させられたっていうのは、安心してます。でも、やっぱり自分の中でも“この子”は、生き生きして、生きてる画がもう浮かんでますし、なんならもうカメラワークとか割りとか、その後に流れるエンディングとかも本当に考えています。今後は、役者だけじゃなく、企画、プロデュースもやっていきたいんです。その第1歩にもなれたし、なんかいろんな挑戦がありましたし、背中押してくれた作品です。本当にもっともっと大きくこの作品が、羽ばたいていけばなと思います。 ――映像作品としてという? 【横浜】ちゃんと描きたいので、映画で。そのためにまず少しずつ動いていかないといけないです。 ――横浜さんご自身は、その主演をしつつ、プロデュースの方も? 【横浜】そこは悩んでます。主演をやることによって(主人公の)亮として生きてしまった場合、自分の性格上、より亮のことしか考えられなくなるので。この作品を世に届けるために1番いい形は何なのか。プロデューサーがいいのか、監督はまた違うと思うんで…そこは最適解を探しています。 ――横浜さんの考えについて、岩谷さんはどのように思いますか? 【岩谷】本当に心強いですし、ありがたい。僕はもう書き終えたので、自分の仕事としてはひとつ肩の荷が下りたというか。ここからは流星がかじを取ってくれるんじゃないかなと。それも心強いんで、僕はお任せしますじゃないですけど(笑)。流星の夢もかなえる作品にしたいですね。 ■『選択』(幻冬舎) 著/岩谷翔吾 原案/横浜流星 【あらすじ】 「もう、うんざりだ。殺す。絶対殺してやる」。包丁を忍ばせ、家を飛び出し、亮は走っていた。母にひどい仕打ちをした、父親を探しあて殺害しに行くために。息も絶え絶えに走っていた。そしてこれまでの世の中の不条理を憎んだ。しかしその途中、亮は歩道橋から身投げしようとしていた中学生を助ける。それは幼なじみの匡平だった。やがて、どんよりした巨大な社会に飲み込まれていく二人の少年。十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる。