『平成の空気缶』『パインアレ』など話題商品を展開 ヘソプロダクション「ぎりぎり攻める」がコツ
雑貨や文房具を企画販売するヘソプロダクションは、「平成の空気缶」「パインアレ」といった話題商品を生み出している企業だ。これまで店頭向け販路が中心だったが、需要に応えるためにECサイトを立ち上げた。 【<画像4点>】『平成の空気缶』『パインアレ』など話題商品 大手企業ができないような企画に挑戦している。「なにこれという良い違和感、引っかかりがある商品を考えて作っている」(稲本実代表)と話す。商品開発には「社員1人1億円売り上げる」ことを目標に取り組む。 ニッチな商品が得意分野だ。「消費活動が落ち着いているといっても、好きなものや気に入ったものにはお金を支払う」(同)という消費者心理を読んで、商品開発を進める。 異業種の人との交流の中でアイデアが生まれることもある。「商品は課題解決のためにあるもの。仕掛けてはいるがあまり売れないといった悩みに対してアイデアを出す。そのためには引き出しを多く持っているかが試される。多くのコミュニケーションから、狙ってホームランを打っている」(同)と話す。 今後は関西圏から関東圏にも商圏を広げていくため、ECサイトを開設した。商品開発については「ぎりぎりを攻めなければアンチの風も吹かず、無関心で終わる。やりたいこと、ひらめいたことをやり、独自路線を貫いていく」(同)。 同社は、大阪万博のオフィシャルショップの運営も手掛ける。メード・イン・ジャパンにこだわった商品づくりでインバウンド需要も取り込み、関西経済の復興を目標に掲げる。
「日本ネット経済新聞」記者 岩川彩夏